「9,000万本の1080p映画」相当の有効データが、ファイルコインのテストネットワークに記録

2017年8月に実施したICOにてプレセールス時に開始1時間で約170億円の資金を集め、歴代2位の資金調達を達成しているファイルコイン(filecoin/FIL)は、遂にメインネットローンチの予定日を公開しました。しかしここまでの道のりは険しく、幾度にわたるテストネットを実施しています。

当記事では、これまでメインネットローンチに向けて準備を続けてきたファイルコインのテストネット段階における実績と、データセンター&ビッグデータ市場の問題を解決する「IPFS」を基盤に、全世界のデータ管理を目指すファイルコインを簡単に振り返っていきましょう。

テストネット「Space Race」の目的とは?

ますはじめに、ファイルコインのテストネットとして実施されたスペースレース(Space Race)について少し紹介します。

スペースレース(Space Race)とは、ネットワークのストレステストを主な目的に、世界中の採掘者(マイナー)の参加を促し、マイナーが堅牢で世界最大の分散型ストレージネットワークを運営するための準備を整えるインセンティブプログラムです。

参加者は特的の期間において、ストレージ容量を接続することを競います。参加した世界のトップ100マイナーと各大陸のトップ50マイナーは、どれだけのストレージ容量を登録したかに基づいてProtocol Labs(ファイルコイン開発・運営)から報酬として、メインネット公開後より6ヶ月間の間にFilecoinを取得できます。

簡単に説明すると、ネットワークで実際に稼働した際にバグが発生することが予想されるため、事前にコード修正(バグ修正)を行い、正常にデータが登録され、検索することができるかどうかをテストする期間です。またテストネット期間におけるネットワークへの貢献に応じて、Filecoinを獲得できるというものです。

【重要】ストレージマイニングとリブートマイニングとは

ここからは、ファイルコインがメインネットをローンチした後も重要になる「ストレージマイニング」と「リブートマイニング」を解説していきます。

ファイルコインプロジェクトの最も重要かつプロジェクトの目的となっているのは、「データを分散して保存し、そのデータをいつでも検索(取り出し)することができるかどうか」という点にあります。(※ 現在の大量のデータによる問題については、こちらの記事をご覧ください。)

両マイニングの成功率は80%が必要

このデータの保存・検索は、ファイルコインにおいて「ストレージマイニング(保存成功率)」と「リトリーブマイニング(検索成功率)」と呼ばれ、Protocol Labsが公式発表した達成すべきストレージ・リブートマイニングの成功率は「80%」と定めされています。この80%という成功率を達成できないマイナーは、ファイルコインでのマイナーとしての資格はないことはもちろん、有効的にデータを登録、検索できないマイナーとして認知されるのです。

<strong>テストネットの重要項目</strong>

・ストレステスト
・ストレージマイニング(保存成功率)
・リブートマイニング(検索成功率)

関連記事:ストレージマイニング「97%」・リトリーブマインング「100%」実現したNONENTROPYに取材

テストネットで集まった「ストレージ容量」はどのぐらい?

では実際に過去4週間の期間において、どのぐらいの「ストレージ容量」がファイルコインネットワークにオンボードされたのでしょうか?

Space Race1では、約400社のマイナー参加し、約300以上がテストネットを勝ち抜きました。Space Race1に参加したマイナーは最終的に、325PiB(ペタバイト)のデータをファイルコインネットワーク上の有効データとしてオンボードしています。これはペタバイトとして表示されているため、どのぐらいすごいのか直感的に分かりませんが、以下のデータを保管できるほどの容量があります。

  • 9,000万本の1080p映画
  • 1,400部のWikipediaのフルコピー
  • これまで歴史的に記録された人類の全著作物(全言語)の7倍の容量

この予想を上回るデータ容量の獲得はについてファイルコインは公式で「これは驚異的な成果であり、インターネットの歴史上、信用できる分散型ストレージへ、これだけのストレージ容量を蓄積するために協調したコミュニティはかつてありませんでした。」と述べています。

ファイルコイン(filecoin/FIL)とは?簡単に解説

ここまでファイルコインが実施してきたテストネット「Space Race」の詳細とその実績について解説してきましたが、ここからはファイルコインとは、どのようなプロジェクトなのかについて簡単に紹介していきます。

まずはじめにファイルコインは、歴代2位の資金調達を達成した大型ICOプロジェクトです。2017年8月に実施したプレセールスでは、開始1時間で約170億円の資金を集め、最終の資金調達額は約282億円を集めました。かなりの金額を集めたことは見て分かりますが、突出すべきは「機関投資家から資金を集めた」という点にあります。

ICOに参加した適格投資家は有名な適格投資家ばかりで、WINKLE VOSS Capital、Andreessen Holowitz Capital、Digital Currency Groupなどの暗号資産関連キャピタルから、SEQUOIA Capital、Y Combinatorといったシリコンバレーを代表する企業、Coinbase、SKYPEといった大手企業が名を連ねています。

Filecoin(FIL)の上場候補

ウィンクルボス兄弟が運営するSEC認可の取引所「GEMINI」や米最大手の取引所「Coinbase」が早くもファイルコインの上場を表明しており、2020年3Qに予定されているメインネットローンによって通貨需要の増加はもちろん、さらなる大手取引所での取り扱いが見込まれています。

ファイルコインの基盤技術「IPFS」

ファイルコインの基盤技術と呼ばれる「IPFS(Interplanetary File System)」は、Web3.0と呼ばれる新時代の中核をなす技術と言われています。

ファイルコインは、このIPFSを活用し「P2P分散管理ファイルシステム」を提供します。ブロックチェーンにデータ保存の機能が組み込まれ、Web3.0が完成することになります。

IPFSとは?

「IPFS(Interplanetary File System)」は、Protocol Labs社のJuan Benet氏が考案したHTTPに代わるP2P分散管理ファイルシステム。インターネット上で提供されているハイパーテキストシステム「www」と同様にファイルを配置し、パブリックにユーザーが誰でもアクセスが可能になり、中央集権のストレージ問題を解決するシステムである。

ファイルコイン(Filecoin / FIL)の特徴・詳細とは?|ストレージ要領をトークンへ交換

2020.06.24

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