オランダの仮想通貨企業Amdaxがビットコイン・トレジャリー会社を設立
オランダの仮想通貨サービスプロバイダーAmdax(アムダックス)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)に特化したトレジャリー会社AMBTS B.V.を設立し、オランダ・アムステルダムにある証券取引所のユーロネクスト・アムステルダムへの上場を計画中だ。
Amdaxは今後数カ月以内に、IPOと資金調達ラウンドを経て、ビットコインの供給量の1%にあたる199,079BTCを保有し、ユーロネクスト・アムステルダムに上場することを目指す独立系トレジャリー企業AMBTC BVを発表。この動きは、米国企業に倣い、ビットコインを企業のトレジャリー戦略に組み込むという、欧州企業の間で増加傾向にあることを示している。
発表によると、AMBTSは独自ガバナンス体制を持つ独立した非公開企業として運営され、「1%ビットコイン・トレジャリー会社」を目指し、世界のビットコイン供給量の1%を保有することを目指している。2025年8月19日(火曜日)14時時点でのビットコイン価格は、1BTC=1,703万円(※CoinMarketCap調べ)を超えて推移しており、1%保有目標を達成するには240億ドル(約3.5兆円)以上のビットコイン購入が必要になる。Amdaxのルーカス・ウェンシング(Lucas Wensing)CEO(最高経営責任者)は発表に際して次のように述べている。
現在、ビットコイン供給量の10%以上が企業、政府、機関によって保有されており、ヨーロッパの主要取引所の一つであるユーロネクスト・アムステルダムへの上場を目指し、ビットコイントレジャリー会社を設立する絶好のタイミングだと考えています。
調達資金はビットコイン蓄積戦略の開始に充てられる予定
AMBTSは、Amdaxから独立した非公開有限責任会社として運営され、独立したガバナンス体制を維持。資金調達戦略は、最初のラウンドで複数の個人投資家からの投資を確保することに重点を置き、調達資金はビットコイン蓄積戦略の開始に充てられる予定だ。
2020年にオランダ中央銀行に登録された最初の仮想通貨サービスプロバイダーとなったAmdaxは、オランダで初めてオランダ中央銀行(DNB)の認可を受け、その後、2025年6月26日にAFM(オランダ金融市場庁)からMiCA(仮想通貨市場)ライセンスも取得。現在、33種類の仮想通貨取引をサポートしており、自動投資と専門家によるポートフォリオ戦略の両方を提供している。