NONENTROPYが語るファイルコイン ・テストネットと、メインネットローンチ予定日

メインネットローンチを間近に控えるFilecoin(ファイルコイン)は、世界中のマイナーが集結し、ネットワークのストレステストを実施することを目的とした世界最大の分散型ストレージネットワークを運営するための準備を整えることを目的としたコンペティションであるSpace Race(スペースレース)を実施しています。

そして今回、ファイルコインのテストネットの一部を終えた「NONENTROPY(t03266)」に、当メディアNEXTMONEYが、Space Race1に関する詳細や、メインネットローンチの予定、次回予定されているSpace Race2について詳しい内容を取材しました。

Space Race (スペースレース)とは

テストネットのインセンティブプログラムSpace Race(スペースレース)は、ネットワークのストレステストを行い、世界中から採掘者の参加を促し、採掘者が世界最大の分散型ストレージネットワークを運営するための準備を整えることを目的としたコンペティションである。

採掘者は3週間の間、ネットワークに可能な限り多くのストレージ容量を接続することを競う。世界のトップ100採掘者と各大陸のトップ50採掘者が、テスト期間中にどれだけのストレージ容量を達成したかに基づいてProtocol Labsから報酬としてメインネット公開後より6か月間の間にFilecoinを取得できる。

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ファイルコイン・テストネット「Space Race1」の現状

Space Race1 結果報告

ファイルコインのテストネット「Space Race1(以下:SR1)」は、約400社が参加し、現時点で約300以上のマイナーがテストネットを勝ち抜いています。SR1に参加したマイナーは、230PB(ペタバイト)のデータをファイルコインネットワーク上の有効データとして記録しました。

そしてSR1の大きな目的は、ネットワークのストレステストを実施していることはもちろんですが、これらはテストネットの一部分に過ぎず、技術とエコシステム(ファイルコインネットワーク)の検証にも重点を置いています。さらに、Protocol Labs(プロトコル・ラボ)社は有効データの処理に関して、次の2つの要素を最も重要視していると明言しています。

1:保存成功率(ストレージマイニング)
2:検索成功率(リトリーブマイニング)

Protocol Labsは、以上の項目を最も重要視しており、データを保存する「保存成功率(ストレージマイニング)」と、その保存したデータを検索する「検索保存率(リトリーブマイニング)」の成功率を平均80%以上と定めています。もちろんこの成功率80%は、両マイニングで必須項目となっています。

また、これらの両マイニングは、内部情報を管理しているロボットがそのデータや、ストレージおよび、リトリーブマインングに関する指示やチェックを行っており、継続的にデータ処理ができる環境が整っています。

NONENTROPY(t03266)の実績

SR1におけるNONENTROPY(t03266)のストレージマイニングは「97%」。リトリーブマインングでは「100%」の成功率を実現しました。この両マイニングの成功率は、全マイナーの中でもトップクラスの実績を誇っています。

これらの成功率の重要性は、ファイルコインのIPFSネットワークにてデータ処理をする際に、正確にデータを書き込み、そのデータを正確に検索できるかというものです。この一連の処理は、ファイルコインネットワークにおいて最も重要視するべき観点であり、全世界のデータをスムーズかつ正確に処理するには、これらの成功率を正確に処理する必要があります。

また、SR1におけるt03266の一時的な演算能力の低下は、Protocol Labsのバグ修正による影響であることが確認されています。

Space Raceで獲得したFILは、メインネットローンチに引き継がれる

ファイルコイン公式発表にもあるように、Space Raceで有効データに基づいて獲得したFilecoin(FIL)は、メインネットローンチ後に引き継がれます。そのため、多くのマイナーがSpace Raceに参加し、多くの有効データを処理している状況です。

Space RaceのFIL配布上限は、合計で410万枚まで確保されていますが、NONENTROPY(t03266)をはじめとする全マイナーは、今回のSR1において「265万枚」のFILを獲得し、後日、各マイナーが獲得したFILが発表される予定です。

有効データ数が、Protocol Labsの予想を上回る

Protocol Labs(プロトコル・ラボ)は、今回のSR1において100PB(ペタバイト)の有効データを予想していましたが、参加した全マイナーはSR1開始の12日でその有効データ数をクリアしました。

また次の目標としていた有効データ数「100PB」も1週間でクリアし、全マイナーのマイニング効率が高いことが証明されています。最終的に「230PB」が有効データとして記録され、メインネットローンチに向けて完璧な準備が整いつつあることはもちろん、Protocol Labsは今回の予想を上回る有効データ数から、「データが分散化されている」と考えているようです。

メインネットローンチの遅延と予定日

ファイルコインのメインネットローンチ日は、当初7月20日〜8月20日を予定していましたが、様々な要因からローンチ日の延期が繰り返されている状況です。しかし、これらの遅延はファイルコインが実現を目指す全世界のデータ保存においては、着実に成果を遂げている結果です。

SR1では「16回のコード修正」を行いましたが、数多くのプロジェクトの中でもコード修正(バグ修正)を行っているファイルコインは、データを預かるプロジェクトとしてはもちろん、FILを効率的にマイニングできることから信頼に値します。既に発表されている「Space Race2」でも同様のコード修正が実施されることが予想されています。

Space Race2とは

ファイルコインテストネット「Space Race2」は、ストレージクライアントと開発者を対象としたコミュニティ・コンペティションです。ファイルコインテストネットワーク上に実際の価値のある有用なデータを保存することで、マイナーは報酬を得ることができます。

Space Race2の公式発表では、「大容量のデータをオンボードにするだけではなく、データが発見、検索され、アプリケーションで使用できることも重要」とされ、次のようにテストネットの重要性について記載しています。

実際のデータをFilecoinネットワークにオンボードして、発見可能、検索可能、使用可能であることを確認してください。私たちは、あなたのリアルデータをFilecoinネットワークに持ち込んでいただきたいと思っています。しかし、課題は大容量のデータをFilecoinにオンボードすることだけではありません。また、データが発見、検索され、アプリケーションや他アプリケーションで使用できるようにすることも重要です。多くのSR2ストレージセクタはメインネット用に永続化されるため、Slingshotはメインネットの起動時にデータがFilecoinネットワークに保存されていることを確認する絶好の機会であることに注意してください。

Space Race2の詳細

・Track1:Space Race2 – Orbital Burn
ストレージマイナーがネットワークの規模をテストし、成長させるためのトラックです。Space Race1からの続きが行われます。
・Track2:Space Race2 – Slingshot
Filecoinクライアント、アプリケーション開発者、ツール開発者が自社製品をテストネットに展開するためのトラックです。クライアントとマイナーがストレージと検索取引を行うことを奨励し、Filecoinストレージのユーザーがメインネットに向けて準備をするのを支援します。

メインネットローンチ日はいつ?

数多くのテストネットを実施してきたFilecoinですが、メインネットローンチ日は、多くの投資家やマイナーが注目する重要な項目のひとつです。Space Race2は、2020年9月23日 18:00(UTC)に開催され、2020年10月14日18:00(UTC)に終了します。

NONENTROPYが考えるメインネットローンチ日は、Space Race2の詳細や、現在のコード修正の現状などの観点から考えて、75%の確率で10月中旬だと予想しています。

もちろんコード修正の状況によって、Space Race3が実施される可能性がありますが、その可能性は非常に低い状況です。

メインネットローンチ後、どのぐらいのマイナーが参加できるのか?

現時点のテストネットの状況を踏まえると、50〜100社ぐらいがメインネットローンチ後も参加できる状況だと考えています。

また有効データ数についても、SR1では毎日10PBの有効データが記録されてきましたが、Space Race2では毎日20PBの有効データが記録されることが予想されています。しかし、メインネットローンチ後はFIl価格が大きく変動することが予想されるため、各マイナーの報酬計算などの要因によって、SR1同様の10PBまで有効データ数が減少すると考えておいた方がいいでしょう。

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