仮想通貨の分析・評価サービス『Santiment』の創業者にインタビュー

仮想通貨の分析・評価サービス『Santiment』の創業者にインタビュー

仮想通貨のためのネットワーク分析と、データに基づいた評価サービスを提供する『Santiment(サンティメント)』創業者Maksim Balashevich氏(以下、マクシム)にインタビューさせていただいたので、皆様にご紹介いたします。

Santimentの魅力、今後の展開などについてお伺いしました。

Santimentは仮想通貨(暗号資産)市場でどのような役割を果たし、どのような問題を解決しますか?

マクシム:当社は、暗号通貨のための、適切なネットワーク分析と正しいデータに基づいた評価に必要なサービスを提供しています。当社のツールや指標、戦略は、次の2点をターゲットにしています。

a)暗号通貨などの全く新しい資産をより適切に評価できるようにする。
b)暗号通貨マーケットで、より正しい情報に基づいた取引/投資の意思決定が行えるようにする。

当社ではこれらを「行動分析」という方法で行っています。

暗号通貨は非常に歴史が浅く、特殊なマーケットです。これは、従来の金融知識と株式市場の考え方では対応できません。暗号通貨市場と従来の金融市場の違いをきちんと認識することは、非常に重要です。株式などのすでに分析方法がある程度分かっているものとは異なり、デジタル資産は、ネットワークであり、多くのマイナー、スマートコントラクト、ディベロッパー、そしてトレーダーなどが関係しています。ネットワークを理解するには、まずこれら関係者の動きに適切な注意を払う必要があります。

Santimentのサービスを必要としているのはどんな人ですか?主要なサービスはなんですか?

マクシム:当社を利用される方は、通常以下の4つのカテゴリに分類されます。

  • 高度な暗号通貨トレーダーと投資家
  • デジタル資産ポートフォリオマネージャー、ファンド
  • クライアント向けの暗号通貨サービスの開発者・チーム
  • 暗号通貨取引所

最初の2つのグループは、主に当社の主力製品であるSanbase(デスクトップアプリとモバイルアプリの双方で利用可能)を使用して、暗号通貨市場とトークンネットワークを分析します。さらに一歩進んで、当社チームが過去2年半にわたって構築した150を超える指標とツールの高度なマーケットインテリジェンスプラットフォームであるSandataへのアクセス権を購入される方もいます。

後者の2つのグループは通常、当社API、Sanapiを使用して、ニーズに合わせて調整したデータセットを直接利用しています。市場で最も総合的な暗号化APIのひとつとなっており、最も高度なサーバーリクエストにも対応できるように設計されています。

これに加えて、当社には、ブロックチェーンの研究者とマーケットアナリストというグループがあります。このグループに参加されれば、リアルタイムサポート、ダウンロード可能なチャート、生データへのアクセス等をご利用いただけます。

さらに当社は現在、主に機関投資家と大手暗号通貨ファンドを対象に、特別なテストサービスを提供しています。このサービスでは、当社のカスタムの基礎研究と市場レポート、限定提供の市場アルファと無料の生データセットへのアクセスを提供しています。

世界有数の取引所Bitfinexとのパートナーになりました。評価を受けたポイントはどこですか?

マクシム:いくつかあると思います。
当社は、2017年にトレーダーや投資家のデータ関連のニーズに対応した最初のICOのひとつで、またこの種のサービスを提供するプロジェクトとしては、最初でかつ最も有用なものであったため、Bitfinexが当初からそれに気付いていた可能性あります。

その後、2018年に弱気市場になった後でも、当社プロジェクトは、他の多くのプロジェクトのように消失することはありませんでした。実際、それとは逆に、堅実な製品を開発し、以前の強気市場の頂点付近で調達した資金の一部を販売するなど安定した財務状況を維持してきました。

そのため、当社がBitfinex社にコンタクトした際、当社との提携を決めることは、それほど難しいことではなかったでしょう。

また、個人的にBitfinexチームに直接会い、ミーティングを重ねました。こうしたことも当社の評価の対象となったと思われます。いずれにしても、ユーザーの方々により優れた分析ツールを提供するために、私でも同じ決断すると思います。

他のビッグな取引所とのパートナーになる予定はありますか?また、日本の取引所とパートナーになる予定はありますか?

マクシム:はい、現在複数の取引所と話し合いをすすめており、近い将来いくつかの取引所とパートナーになると思います。

特に日本に関しては、昨年の訪日の際、複数の企業と具体的な話し合いをすることができました。

日本のマーケットにどのようなことを期待しますか?

マクシム:当社は現在すでに日本のお客様がいます。
この経験から、ストレートな表現を好む西洋諸国と異なり、日本ではお客様から具体的なフィードバックを得られないため、そこから改善推し進めていくということは、なかなか難しいということを学びました。この点について、今後より理解を深められればと思っています。

2020年の仮想通貨(暗号資産)マーケットの展望は?

マクシム:私はポジティブだと思います。
DeFiセクターは急速に成長し、現段階では、「無許可で健全な債務発行」と言えます。これだけを見ても、イーサリアムの価格を2年前の1,430ドルの史上最高価格に戻すには十分かもしれません。

ビットコインは今年、ビットコインキャッシュとビットコインSVとともに、半減期を迎えます。
また、様々な準備段階での新しいプロトコルのスケーリングソリューション、プライバシー優先プラットフォームなどが急増しています。

ネガティブな点としては、オンライン詐欺と組織的な価格の乱高下は暗号通貨市場にまだたくさんあります。これらは2020年も業界の悩みの種となり、このことで一般の利用者の多くは利用を控えるかもしれません。

また、多数のブロックチェーンプロジェクトが、2018年から2019年の弱気相場の時期に消失しています。

成長するマーケットに対して、Santimentは今後新しいサービスを提供する予定はありますか?

マクシム:もちろんです。一方では、市場の動きを説明や予測をするのに役立つメトリックと指標をさらに提供したいと考えています。

また、近くビットコインキャッシュ、EOS、リップルなど、重要なブロックチェーンをデータに追加します。

一方、当社プラットフォームに関し、大きな計画があります。将来、暗号通貨アナリスト、研究者、暗号通貨ファンなどの方々が知識を共有できるよう、市場のノウハウをトークン化できる場所を作りたいと考えています。

日本の仮想通貨(暗号資産)ユーザーに向けて、今後の展望を教えてください。

マクシム:日本の取引所と協力し、利用者の方々にマーケットインテリジェンスツールを提供することで、日本の市場に参入したいと考えています。
また、当社は現在、アフィリエイトパートナーとの強力なネットワークを構築しており、これを近く日本をはじめとする東アジアに拡大する予定です。

さらに、昨年の日本訪問で、ひとつの決意をしました。当社は、近い将来日本の暗号通貨市場で欠かせない存在になる、ということです。

また日本に来てくれますか?

マクシム:2020年4月末ごろに再び日本を訪れる予定です。また皆さんにお会いできるのをとても楽しみにしています。

Santiment(サンティメント)

■Santiment HP:https://santiment.net/jp/
■Santiment Twitter:https://twitter.com/santimentfeed

この記事のURLをコピーする

ABOUTこの記事をかいた人

NEXTMONEY

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。