トルコの仮想通貨取引所BtcTurkで仮想通貨ハッキング疑惑
トルコの仮想通貨取引所BtcTurkは、5,500万ドル(※現在レートで約80億円)のハッキング被害からわずか1年余りで再び攻撃を受け、今回は4,900万ドル(約72億円)相当のトークンを失った事がわかった。
BtcTurkはXを通じて発表し、不審な出金があったことを認め、ユーザーの資金には影響がないことを保証した。ブロックチェーンセキュリティ企業Cyversは、イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)のほか、ARB、BASE、OP、MANTLE、MATICの7つのブロックチェーンネットワークで損失が発生したと報告。
クロスチェーン・ポートフォリオ・トラッカーDebankによると、盗難された資金は現在、少なくとも3つのアドレスに分散しており、0xa041は約2,400万ドル(約35億円)、0x7D91は2,000万ドル(約29.4億円)、0x0fE4は450万ドル(約6.6億円)を保有。ブロックチェーンデータによると、ハッカーは盗んだトークンをETHに交換し、さらに価値の低いコインを流出させている最中である。大量のさまざまなトークンの送金は、別々のチェーン上にあるBtcTurkと名付けられたウォレットから直接行われた。
BtcTurkは、ハッキングによりプラットフォームが多額の資金を失っているとの報道を受け、出金を停止。ホットウォレットの「技術的問題」を理由に入出金を停止したが、取引と現地通貨の入出金は引き続き行われている。
コールドウォレットの資金は安全、なのか
BtcTurkは、取引所の資産のほとんどが安全なコールドウォレットに保管されていることを強調し、ユーザー資産は今回の攻撃の影響を受けていないことを保証し次のように述べている。
詳細な調査は継続中ですが、当局に報告し、必要なセキュリティ対策はすべて講じました。
木曜日に発生したハッキング疑惑は、2024年6月にBtcTurkが一部のホットウォレットからの不正な引き出しを報告し、約5,500万ドルの損失につながった侵害からわずか1年余り後に発生。当時、バイナンス(Binance)のリチャード・テン(Richard Teng)CEO(最高経営責任者)は、捜査に協力する中で、同取引所が530万ドル以上の盗難資金を凍結したと発表しました。
2024年7月、BtcTurkのCEOとして長年務めたオズギュル・ギュネリ氏が、ラテンアメリカ、アフリカ、アジア太平洋地域へのグローバル展開の基盤を築く中で、7年間の任期を終えて退任。BtcTurkの創業者ケレム・ティブク(Kerem Tibuk)氏がCEO代行に就任し、ギュネリ氏は取締役に留任しました。