ナイキ、靴をトークン化する特許取得＝イーサリアムブロックチェーン

スポート関連商品のナイキは、イーサリアムブロックチェーン上で、シューズをトークン化する特許を取得したことを明らかにした。投稿された文書によると、靴をトークン化した後、トークンを「ロック解除」することができる。またトークンは、デジタルシューズを表すだけでなく、特定の種類、色、スタイル、背景など、デジタルシューズのいわゆる遺伝子型情報も記録できるという。

この特許により、ユーザーは靴や靴のデザインをより細かく制御できるようになると考えられており、例えば、消費者は所有権を持つ靴の生産数などを決めることや、靴のデザインの使用許諾の機能や靴の管理を委任する機能を得ることが可能だ。また、トークンは売買することが可能で、他の靴と繁殖させることで子孫を誕生。子孫も新たなトークンとして取引可能になるなどの機能もあるとのことである。

ナイキのデジタルトークン化の流れ

ナイキがフットウェアのトークン化を検討しているのは驚くことではなく、最近中国では、9月にナイキが四半期ごとに22％の収益を上げており、有名ブランドが生産する限定版のシューズが人気を博している。Xinhua.netは、中古スニーカー販売プラットフォームが中国で勢いを増していることを報告しており、中国では、限定版の靴を購入し、差額を転売することができるなど「ファッショナブルな靴はすでに株式と先物の特性を獲得している」と報道されているようだ。

ナイキは2019年4月、仮想通貨やブロックチェーンに関連するサービスに使用するCRYPTOKICKS（クリプトキックス）という言葉の商標登録をしており、シューズのトークン化というこれまでにない試みを進めているようだ。