AIチャットボットGrokにちなんで名付けられたトークンが急騰

マスク氏のGrokにちなんで名付けられたトークンが急騰

イーロン・マスク(Elon Musk)が、Grokと呼ばれるAI(人工知能)チャットボットを立ち上げて以降、同じ名前で400以上の仮想通貨が作成され、ある特定のトークンではその価格が発売以来1,000%以上上昇した事が分かった。

DEFIポートフォリオおよび仮想通貨価格追跡アプリを提供しているDEXToolsの最新データによると、同氏の会社が立ち上げた AI チャットボットサービスにちなんで名付けられたトークンが数百個存在しており、それらの時価総額が数百万ドルに急上昇。その作成者にとって特に利益をもたらすことが証明されているものも出現している。

スマートコントラクトは少額の手数料で誰でも呼び出すことができ、分散型取引所によりトークンに流動性が供給され、発行直後に交換できるため、イーサリアム(Ethereum/ETH)または他のブロックチェーン上でのトークンの作成や取引は簡単かつ安価となっている。同氏が作成したチャットボットであるGrokは、有名なSF古典「The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy(日本語訳:銀河ヒッチハイクガイド)」からインスピレーションを得ている。

XプレミアムユーザーがGrokにアクセス可能に

マスク氏は、AIのリスクについて最近表明した懸念にもかかわらず、広範なトライアルを経てXプラットフォーム上のプレミアムユーザーがGrokにアクセスできるようになると発表した。

日本語訳:
Grokは銀河ヒッチハイクガイドをモデルにしたAIで、ほぼすべてのことに答えることを目的としており、さらに難しいことには、どのような質問をすればよいかを提案することさえできます。
Grokは、少し…

注目しておきたいのは、GrokはX上のユーザーコンテンツと対話でき、皮肉を込めて応答するようにプログラムされているものの、Dextoolsのデータによると、同氏のチャットボットの後にインスピレーションを得たトークン価格は、流動性と同様に比較的低いことが示されており、この上昇が流動性の低さに関連していることを示唆している。イーサスキャン(Etherscan)のデータによると、このトークンの所有者は6,000人を超え、発売以来合計5万6,000件を少し超える取引があり、現在完全希薄化時価総額は2,000万ドル(約30億円)をわずかに上回っている。

マスク氏は仮想通貨トークン発行を計画していない

ここで重要なのは、xAIを含む彼の組織のいずれも仮想通貨トークンを発行する計画を持っていないことである。

仮想通貨業界ではこれまで、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏のような著名人に関連したトークンを作成したり、マクドナルド(McDonald)などの公式Xアカウントのジョークなど、ソーシャルメディアの冗談に同意してトークンを作成したりして、トレンドニュースを利用する個人が登場している。

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