世界トップの仮想通貨取引所およびプラットフォームとして名高いBinance(バイナンス)のCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン/通称:CZ)氏は、2018年の仮想通貨市場を振り返るブログとして「2018 Binance Year-End Review」を発表した。
The 2018 Binance Year End Review – A letter from #Binance CEO @cz_binance to our friends and community.
Read it here 👉 https://t.co/vxMMp7uXf2 pic.twitter.com/ANd2zdYxgR
— Binance (@binance) 2018年12月25日
ブログの冒頭では「Binanciansの皆さん、2018年の1年間は地獄であり、振り返ってみると間違いなくこれままで最も簡単な年ではありませんでした。しかし、本当に進歩しています。」と今年の仮想通貨の暴落とクリプト業界全体の進展について話し始めた。
2018年を振り返って
まずはじめに「Price(価格)」についてCZ氏は、次のように2018年をまとめている。
- 2017年には、価格が上昇。
- 2017年の価格上昇後は多くのICOプロジェクトが、2018年に実施されると予想されていたが、実現しなかった。
- さまざまな取引所で多数のセキュリティ問題(ハッキング事件など)が発生した。
- 世界中の多くの国々において、規制の不確実性が業界の進歩を遅せた。
- 私たちは未成熟の市場なのに団結できていなかった。
それはプロジェクト同士や、人々間、そして仮想通貨を暴落させた愚かなフォーク戦争などである。
これらに2018年の反省について「自由には少しばかりの混乱が生じると考えています。」とまとめ、仮想通貨市場を簡潔にわかりやすくまとめた。
これに続けてCZ氏は、「自由」とはどのようなものなか、次のように続けている。
仮想通貨市場が混乱するなか、Binanceは私たちのコアバリューの近くにいました。セキュリティと使いやすさを犠牲にすることなく、金銭の自由を世界規模で広げるために努力しました。私達は私達のユーザーと私達のコミュニティを保護するために一生懸命戦いました。
セキュリティについて
CZ氏は「price(価格)」についてまとめた際、「さまざまな取引所で多数のセキュリティ問題(ハッキング事件など)が発生した。」と課題を述べている。実際に、2018年はじめには仮想通貨取引所コインチェックの仮想通貨NEEM流出事件をはじめとする多数の仮想通貨取引所がハッキング事件を引き起こした。
また、バイナンスもハッキング事件とは異なるが、取引所の顧客資金を誤って送金してしまってことがある。しかし、バイナンスはセキュリティ対策を行なっていると説明した。
Binanceは、偶発的な損失からユーザーを保護するために#SAFU基金を作成しました。Binanceは、私たちをハッキングしようとするハッカーに対して1000万ドルの常設賞金を誓約する最初の取引所でもあります。私たちは現在、システム内に高度なAI詐欺検出とハッカーの罠を仕掛けています。
2018年に、Binanceは3,992人のユーザーが誤って送ったり失ったりしたトークンを回復可能な方法で回収するのを助けました。これは私たちの側で多大な努力を要し、私たちに直接の利益を与えませんでした、しかし私たちはとにかく私たちのユーザーを保護するためにそれをしました。私達は私達のユーザーを最優先します。
バイナンスの今後とは?
バイナンスは様々なプロジェクトをはじめ、セキュリティ対策、各国での取引所プラットフォームの提供を順調に進めている。
特に今後大きな話題となるのは、以前から開発が行われていた「Binance Chain」である。
同取引所はすでに、「Binance Chain」に完成について、2019年初頭にリリースすることを発表しておりICOプロジェクトの促進や、独自通貨であるBNB(バイナンスコイン)の進展に期待が寄せられている。