Bitcoin.comウォレットの特徴とメリット・デメリット

201810月現在、さまざまな企業が仮想通貨を保管するためのウォレットを開発しています。ICOを開催中の仮想通貨発行体が開発した専用のウォレットや複数の機能を備えた高性能のウォレットなど種類も豊富です。

今回は保管機能の他にもゲームやニュースなどの機能も備えたBitcoin.comウォレットについて解説します。

Bitcoin.comウォレットでのウォレット作成方法・機能の使い方

2018.10.11

Bitcoin.comとは

ビットコインの神とも称されているロジャー・バー氏がCEOを務めている仮想通貨関連の情報サイトです。ビットコインの値動きや各国の仮想通貨に対する認可・規制、仮想通貨取引所に関するニュースを発表しています。

この他にも仮想通貨を使ったゲーム、大手マイニングプールであるHashurateを使ったマイニング、独自フォーラムによる仮想通貨の意見交換なども可能となっています。

Bitcoin.comウォレットの特徴

Bitcoin.comウォレットの特徴は、Bitcoin.comが開発しているところです。実際に仮想通貨を保管するにあたって、開発元に保管したはずの仮想通貨を盗まれる可能性も存在しています。開発下が信頼できるかどうかは重要なポイントです。

またBitcoin.comウォレットでは無料で使えるだけではなく、ダウンロード後にビットコインキャッシュを入手することもできます。

Bitcoin.comの「FREE BITCOIN CASH」にアクセスしてみましょう。

Bitcoin.comウォレットのメリット

対応OSが多い

デスクトップやモバイル上で仮想通貨を保管する上で注意したいところは、ウォレットがOSに対応しているかどうかです。

デスクトップウォレットであればウィンドウズに対応していることは多いですが、マックやリナックスにまでは対応しているとは限りません。

同じようにモバイルだとiOS限定、あるいはアンドロイド限定のウォレットというものも存在します。

Bitcoin.comのウォレットは、ウィンドウズ・マック・リナックス・iOS・アンドロイドの全てに対応しています。

ダウンロードするソフトが軽い

Bitcoin.comウォレットでダウンロードする必要のあるソフトは、ウィンドウズ版で約90MBに圧縮されています。それほど回線が強くない人でも安心してダウンロードできる容量です。なお解凍後の容量は約220MBになります。

日本語表記・円表記

Bitcoin.comウォレットでは設定により英語や日本語を含む15言語の中から表記方法を変更することが出来ます。これにより手間のかかるバックアップに関する設定でも、日本語で記述を確認することが可能です。

またBitcoin.comウォレットでは保管している仮想通貨の相場を任意の通貨の中から選ぶことが出来ます。法定通貨ならば米ドル・ユーロ・英ポンド・日本円などを含めた100種類以上の法定通貨が選択肢に入っています。

仮想通貨による表記にすると、ビットコインはBTC、ビットコインキャッシュはBCHによる表記になります。

送金手数料が変更できる

仮想通貨の送金は手数料が必要になります。この手数料は送金処理を行ってくれたマイナーに支払う報酬であり、手数料を高く設定することで優先的に送金を処理してくれるようになります。

Bitcoin.comウォレットでは送金手数料を「緊急」「優先」「通常」「節約」「超節約」の5段階の中から選ぶことが可能です。デフォルトで設定されている通常では平均承認時間30分ですが、緊急であれば20分、逆に超節約にすると4時間に変わります。

両替機能あり

Bitcoin.comウォレットは仮想通貨の両替を行っているShapeshiftと連携しており、ウォレット内でビットコインを購入したり、ビットコインをビットコインキャッシュに両替したり出来ます。ただしビットコインの購入にはクレジットカードを使うことになります。

共有ウォレット作成可能

Bitcoin.comウォレットでは、自分しか保管している仮想通貨を扱えない個人用のウォレットと承認された人ならば誰でも仮想通貨を扱える共有ウォレットを個別に作成することが出来ます。

また共有ウォレットでは誰でも仮想通貨を扱えるものの、実際に両替や送金を行うためには事前に設定した人数から承認を得なければなりません。この設定をマルチシグといいます。

仮に誰かの1人のウォレットがハッキングされても、マルチシグが必要となる共有ウォレットでは不正な操作を防ぐことができます。

Bitcoin.comウォレットのデメリット

PCで操作してもアプリ大の大きさ

スマートフォン上でウォレットを操作する場合は当然ですが、PCでウォレットを操作する場合でも初期設定のサイズはアプリと同じ大きさとなります。

Bitcoin.comが提供しているニュースやゲームなどのサービスを受けるためには、個別にブラウザを立ち上げることになります。

対応している仮想通貨がビットコインとビットコインキャッシュのみ

Bitcoin.comで対応している仮想通貨はビットコインとビットコインキャッシュのみです。イーサリアムも対応していません。複数の仮想通貨を一括管理したい人には不向きなウォレットになります。

まとめ

Bitcoin.comウォレットはさまざまなサービスに繋がる機能を持っていますが、対応している銘柄の数は限定的です。

ウォレット自体の容量の小さく使いやすいので、まずはビットコインから扱ってみようと考えている人にとって適したウォレットになります。