米コインベースは「BTC/USD」、バイナンスは「BTC/USDT」の取引ボリュームを独占

米コインベースは「BTC/USD」、バイナンスは「BTC/USDT」の取引ボリュームを独占

ブロックチェーン分析企業であるCoinMetricsが公開した「仮想通貨取引所によるビットコインとテザー、USDのボリューム分布」によると、世界各国の仮想通貨取引所において「BTC/USD」取引ペアのシェアをCoinbase(コインベース)が支配し、「BTC/USDT」取引ペアのシェアをBinance(バイナンス)が支配していることが明らかになった。

コインベースは、米国最大手の仮想通貨取引所として、米国ユーザーを中心とした世界各国のユーザーや投資家から使用されており、バイナンスに関しては、2018年の仮想通貨取引ボリュームが世界ナンバーワンである。

今回のデータは、2019年4月1日から本日までのデータとして公表されており、依然として上記の2つの取引所がビットコインのシェアを支配している。しかし、この2つの取引所に仮想通貨が集中していることから、ハッキングなどのサイバー犯罪に関与する可能性もある。

データ分析に関する詳細

この「BTC/USD」取引ペアのシェアは、Coinbase(コインベース)、Bitfinex(ビットフィネックス )、Bitstamp(ビットスタンプ)、Kraken(クラーケン)で主に取引されており、これらの4つの取引所で、総取引高の約85%のBTC/USDが取引されている。また、Gemini、itBit、Bittrexの残りの取引所ボリュームは、コインベースと比較すると数値は一桁以上少ない取引量でトレードされていること分かる。

さらに、これらのデータは1時間ごとの取引所としてグラフで分析されており、コインベースの1時間あたりの平均ボリュームは、最低300 BTCから最高2,000 BTCとなっている。

バイナンスの米国進出

取引ボリュームが世界トップの仮想通貨取引所バイナンスは今年6月、BAMトレーディングサービスと提携し、米国内ユーザー向け取引サービス「Binance.US」を立ち上げると発表。これまで米国の仮想通貨規制を懸念し、米国ユーザー向けのサービスを提供していなかったが、本格的に米国に進出する予定だ。

そして今月7日、米国への進出時期について「数週間のうちに開始する予定」であることを明らかにしており、年内に正式ローンチが確実視されている。

現時点でバイナンスは、米国における規制の観点から「BTC/USD」取引ペアを提供しておらず、米国ユーザーをメインターゲットとしたBinanceUSが本格的にスタートすれば、ビットコインの市場シェアが大きく変わるかもしれない。

仮想通貨取引所バイナンスが米国向け取引サービス「Binance.US」の立ち上げを発表

2019.06.14

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