Facebookで仮想通貨詐欺広告が発見される
世界のハイテク界の大物や、Metaのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerburg)氏、Teslaのイーロン・マスク(Elon Musk)氏、Amazoneのジェフ・ぺゾス(Jeff Bezos)氏など巨大ビジネスエグゼクティブになりすまし、Facebook広告に登場し、人々を仮想通貨詐欺に陥れようとしている事がわかった。
Facebook社は、NEXTMONEYの2021年11月1日付特集記事「Facebookが会社名をメタにリブランドしてNFTサポートを計画」で報じたように、社名をMetaとリブランドし、仮想通貨に投資する機会を提供すると宣言。同じ頃、Facebookでも「メタバース」というページにタグ付けられ、「スリル満点のデジタルの未来が到来した」と述べ、次の「メタトークン」の先行販売でショットを提供している。広告には両方とも、Metaの新しい企業ロゴである無限大記号が含まれていた。
しかし、Facebookの公開広告ライブラリーで最近表示できるようになるまで、Metaはそのような仮想通貨を提供しておらず、Facebookのコンテンツモデレーションプロセスをすり抜けた新種の詐欺であった事が判明した。
目新しい詐欺ではない
Facebookの広告主に対するMetaのルールは、広告が仮想通貨を販売する方法に厳しい制限を課しているが、大手ハイテク企業のロゴや著名人の顔を使用し、存在しない「トークン」広告を最近展開した複数のページを特定。それらの広告には、冒頭で述べたように、マーク・ザッカーバーグ氏、イーロン・マスク氏、ジェフ・ぺゾス氏らの画像が使用されていたとのこと。
Facebook上に展開させた広告詐欺は特別新しいタイプの詐欺ではなくこれまでもFacebookをはじめ、大手ソーシャルメディアでも問題視されている問題だ。
「メタトークン」などのハイテク企業コイン
マークアップが見つけた広告約20点は、「Metaverse」、「Web 3.0」、「Amazon coin」、「MSFT Web3.0Metaverse」などの名称がつけられ、一部の広告では、Metaの無限大記号のロゴやザッカーバーグ氏などの画像が目立つように表示され、数日間掲載されていたことがわかっている。
Metaに関連していると主張するサイトにリンクされた広告の1つには、ザッカーバーグの写真だけでなく、同社シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)COO(最高執行責任者)の写真も掲載されている。この詐欺サイトは、架空トークンが2月22日に「大爆発」でローンチし、投資家がビットコイン(Bitcoin/BTC)またはイーサリアム(Ethereum/ETH)を介して購入することでプレセールに参加できると主張し、最小投資額を200ドル(約23,000円)と設定している。
これらの詐欺広告は、Facebookの公開広告ライブラリや、米国のFacebookユーザーの有料パネルからデータを収集するマークアッププロジェクトであるCitizenBrowserのデータから見つかっている。なお、2021年の仮想通貨犯罪は前年の2020年よりも12%以上増加しており、金銭的損失は1,000%増加している。