NONENTROPY社&TOMORROW社にインタビュー|ファイルコイン(FIL)とマイニングについて

NONENTROPY社&TOMORROW社にインタビュー|ファイルコイン(FIL)とマイニングについて

国内唯一のファイルコインのマイニングを扱う事業者FILECOIN MINER(ファイルコインマイナー)のパートナーである中国のマイニングマシンメーカーNONENTROPY社(逆熵科技有限公司)と、マイニングプールのデベロッパーであるTOMORROW社(毛球科技有限公司)に、当メディアNEXTMONEYがインタビューをしました。

2020年5月15日AM5:00、「FilecoinのTestnet2」が公開され、80社のマイナーが参加。もちろんFILECOIN MINERも参加しています。この「FilecoinのTestnet2」はマイニングメカニズムのテストを行い、参加したマイナーの75%が中国、残りはほとんど欧米のマイナーで、韓国の事業者1社が参加しました。

そしてFILECOIN MINERのファームは、Testnet2におけるFILECOIN MINERのマイニング実績データは驚くべき実績を出しています。その実績は競合他社と比較して「2.5~3倍の効率性」を実現。採掘時間や採掘数が他社と比べて劇的に少ないにも関わらず、ノード効率は他社の3倍以上を誇ったのです。

ファイルコイン&IPFSとは?【簡単に解説】

ファイルコイン(Filecoin / FIL)とは、IPFSと呼ばれるHTTPに代わるP2P分散管理ファイルシステムを基盤とした大型プロジェクトです。日本ではまだ馴染みのないプロジェクトですが、2020年3Qにメインネットローンチを控えており、今年最注目のプロジェクトとして大きな話題となっています。

ICOプレセール、開始1時間で約170億円を調達!【参加は適格投資家に限定】

2017年8月に実施されたICOプレセールでは、開始1時間で約170億円の資金調達に成功。最終的に、約282億円の資金を集め、歴代資金調達額2位を記録しています。

さらにはICOプレセールに参加できたのは適格投資家と呼ばれるプロ投資家のみに限定されています。プロ投資家・適格投資家のICOへの参加条件も限定されており、総資産額1億ドル以上の投資家または年間20万ドル以上の利益を出した投資家のみが参加を許され、2100に及ぶ大手VCや適格機関投資家が参加しました。

IPFS(Interplanetary File System)
「IPFS(Interplanetary File System)」は、Protocol Labs社のJuan Benet氏が考案したHTTPに代わるP2P分散管理ファイルシステム。インターネット上で提供されているハイパーテキストシステム「www」と同様にファイルを配置し、パブリックにユーザーが誰でもアクセスが可能になり、中央集権のストレージ問題を解決するシステムである。

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NONENTROP社Y&TOMORROW社にインタビュー|ファイルコインとマイニングについて

Q:テストネットで高い効率性を実証した決定的な違いとは?

開発者

まず初めにマイニング効率については、主に2つのことを何年も時間をかけて効率性を高めています。第一にマイニングのそれぞれの過程において、どういうミッションが行われているかを細かく分析しています。

それぞれの過程においてソフトウェア、ハードウェアとの関連性や機能性を高めていくかを部分的に分析していくことで、全体的な流れや効率を高めています。

高い効率性を実現できた理由
  • 時間をかけて2つのポイントを重視して実施した結果である
  • マイニングの過程でミッションを分析(細かな分析)
    →BTCマイニングとは違い、電力だけではFILを獲得できない
開発者

ファイルコインマイニングはビットコインのマイニングとは大きく異なり、電力を消費してマイニングするのではなく、3つの過程を経てマイニングを行っています。

まず第一に、ファイルをパッケージします。第二段階では保存を行います。最終の第三段階ではパッケージ、保存を完了させ、これらを完了させたことを証明しています。パッケージング、保存、証明という3つの過程が、ファイルコインマイニングで必要となります。

ファイルコインマイニングではそれぞれの過程を細かく分析することで高い効率性を実現させています。
例えば、画像データのパッケージングと保存と証明。映像データのパッケージングと保存と証明。これらはデータベースやデータの形式によって異なりますが、それぞれを分析することで全体を強化しています。

第一の効率性を高めていく段階で分析した内容を用い、第二の証明という部分でソフトウェアのデータに基づいてハードウェアの合理性を調整しています。

我々のマイニングシステムの中には2種類のノードがあります。一つ目はワーカーと呼ばれるマシン。二つ目はストレージのみのマシンです。要するに我々が作成したマシンの中には計算・演算を担当するマシンと、ストレージ機能のみを担当しているマシンがあります。

我々の強みは、ワーカー(計算、演算)とストレージ(保存)の作業を効率的に配分するというシステムにあります。このシステムによって今後、ファイルコイン価格の変動が発生した際には、コードの変更によってプロトコルラボ社のマイニングシステムやエコシステムの変更に効率よく対応することができます。

細かくミッションが分けられるFILマイニング
  1. ファイルコインのパッケージング(パッケージ)
  2. ストレージング(保存)
  3. 1,2が終わったことを証明(証明)

この1〜3を細かく分析した結果がマイニングで高い効率性を実証した理由。
マイニングプールが「ワーカー(計算のみ)」「ストレージ」と分かれており、効率性を高めるための独自システムを開発・搭載している。

Q:ファイルコインマイニングにおいて最も重要視している点は?

開発者

ファイルコインマイニングを説明する上で必ず説明するのは、ビットコインマイニングとの違いについてです。
ビットコインマイニングは短時間でハッシュパワーを上げてBTCを獲得していますが、ファイルコインマイニングは言うなれば長期的なマイニングです。

スポーツに例えるとBTCマイニングは短距離走です。この100mの間を走りきって勝つことができなかったら第2ラウンドを再び走れば良いのです。しかしファイルコインマイニングは、長距離走に例えられます。いわゆるマラソンのような感覚です。少しだけ走って結果がでなければ走り直すということではなく、戦略度や保存、ワーカーの部分において長期的な戦略にかかっています。

最初からファイルコインの流れが分かっているからこそ長期的な戦略をたて、それを結果に導く必要があります。

FILとBTCマイニングは大きく違う

BTC:ハッシュパワーを短時間にあげる→短距離走
FIL:長期的な戦略でマイニング→長距離走

ファイルコインマイニングは、長期的なパフォーマンスを実現する必要がある。

開発者

ファイルコインマイニングは、いかに自分の演算能力を高めてそれを維持出来るかどうかが重要になります。この演算能力を高め、マイニングパワーを継続しなくてはいけません。

また実用的な段階においてはいくつかの問題があります。この問題に臨機応変に対応してコントロールする段階において、演算・証明のバランスを調整していくことで持続的なファイルコインマイニングを実現することができます。

今回の質問の根本的な部分に戻ると、今後のファイルコインマイニングにおいて、ファイルコインのメインネットがローンチ後どれだけ安定するかがマーケットでは重要視されます。すなわちユーザーの体験です。
これはネットワークが安定しているかどうか。「HTTPネットワーク」と「IPFSネットワーク」のどちらが安定しているのか、という部分です。

その次に重要になってくるのがエコシステムの健全性です。ネットワーク上にどのようなアプリケーションがリリースされるのかどうか。マーケットで実際に使用されビジネスモデルが確立されるのかが重要となります。状況に合わせて我々のシステムを調整することが重要となります。

重要視している4つの項目

①メインネットワークの安定性
②エコシステムの健全性
③アプリケーションの用途
④ビジネスモデルの確率

Q:ファイルコイン価格がサービスによって変化するのか?通貨価格への対策は?(回答者:TOMORROW社)

TOMORROW社

ファイルコインマイニングに関しては、コードがオープンソースになっているため誰でもこのコードで参入することができるシステムになっています。マーケットでも自由に取引できる環境を整える準備をしているため、価格は乱高下する可能性があります。

価格の乱高下については、誰にどのように影響するか分析する必要があります。まずはIPFSを使用するユーザーには大きな影響は与えないと考えています。ファイルコインネットワークでは今後、インターネットで使用されるDropboxのような無料で使用出来るサービスの誕生が予想されます。このような動きの段階においてはファイルコイン価格は上昇していようが下落していようがユーザーにとっては大きな影響はありません。

価格に対し影響を受けるのがマイニングを行うマイナー(事業者)です。ユーザーが多くなればなるほどネットワークが必要となることが証明されており、マシンの重要性がポイントになります。例えば1台10万円のマシンの場合、ユーザーが多く参入してくることによって15万、20万、30万とBTCマイニングマシンのように価格上昇が発生します。単一のマイニングマシンに対する価格需要が増加するのです。

これによる影響は、各メーカーのマイニング効率が大きく異なることで発生します。例えば最初に100社のマイニング事業者があった場合、マイニング効率の違いはもちろん、生産コストが変わってくるので、高いマイニング効率を実現するメーカーしか生き残ることができません。

生産コストが上昇しているのに、ファイルコイン価格が上昇しなかった場合にはマイング効率の悪いメーカーがマイニングを停止しなくてはいけません。

メリット・デメリット
  • メリット:IPFSを使用する消費者には大きな影響はない
  • デメリット:マイナーには影響する(マイニングマシンの価格上昇)

→マシンの需要が高まる → 各メーカーのマイニング効率が変化する → マイニング効率が高いメーカーしか生き残れない(効率が悪いと止まる)

TOMORROW社

BTC価格が下落した際には、マシンの電源を切ってしまえばいいのですが、ファイルコインマイニングはそういう訳にはいきません。
ファイルコインのデータ保存を行うメーカーは最初に担保金を入れなくてはいけません。そのため、データを保有するメーカーがマイニングマシンの電源を止めてしまうと、その担保金で罰金を支払うペナルティが発生します。

自分が運営するマイニングファームやマイニングプールをファイルコイン価格が下落しているからといって、電源を落とすことができないため、効率の良いマイニングファームに相談して保有しているデータを預ける必要があります。

そうしないとペナルティによって罰金を支払わなくてはいけないという状況が発生してしまいます。

マイナーの注意点

マイニングしたいメーカーは担保金を入れる必要がある
→マイニングを停止した場合は、ペナルティとして罰金(FIL)を支払わなけばいけない。
→停止するのではなく、効率の良いメーカーに話してデータを預ける必要がある。

TOMORROW社

一連のシステムの関連性を説明してきましたが、今の段階でマイニング効率やコストもそうですが、マイニングマシンで労力している点が3つあります。

まず最初に同じマイニングマシンを生産する上で、生産コストを抑える必要があります。
BTCマイニングの生産ラインを買収してハードウェアコストを抑えることを行いましたが、ファイルコインでも同様のことをしています。
要するに他のメーカーに比べて、我々が同じマザーボードや同じメモリーをまとめてもらうことによって、単一のマシン価格を下げています。これによって同じマシンを作るときにハードウェアのコストを下げることができます。

次に安定したマイニングマシンを購入することが必要となるため、しっかりとしたIDCセンターが必要となります。我々はT4のIDCセンターを使用しており、その中にマイニングマシンを格納しています。

このIDCセンターは中国政府と連携しています。要するに政府のIDCセンターに我々のマイニングマシンを格納しているのです。そうすることによって、電気代、ネットワーク代、場所代を節約することができ、安定したマイニングを実現することができます。

これにより、通常の約3分の1のコストで、安定したネットワークをもたらすのです。

そして3つ目は、独自演算という部分で証明を高め、臨機応変にマイニング効率を上げることができます。

この3つの要点をクリアすることによってマイニング効率の悪いメーカーから、我々にデータを移してくれないかという話を待っている状態です。
今後必ずこのような状況が発生することが予想されるので、我々は長期的なマイニングを考えています。

マイニングマシンで労力している3つの点

①生産コストを抑える
→ハードウェアを生産するメーカーを買収してハードウェアコストを抑える
②中国の地方政府と提携で、IDCセンターにマイニングマシンを置いている
→3つのIDCと提携して安定した安いネットワークを構築する
③独自の演算を高める(効率性)
→効率性を高めることで効率性の悪いメーカーからデータをもらうことが可能に

Q:BTC半減期を終えた今、マイニング市場の今後とは?(回答者:TOMMOROW社)

TOMORROW社

ビットコイン半減期は4年間に1度あります。4年間で1ブロックの報酬が半減することはご存知かと思いますが、2017年にマイニングをしていた際には、マシン性能がそこまで発達しておらず、1台のマシンのハッシュパワーが13TBでした。そのときには1.2BTCをマイニングできました。
しかし3度の半減期を経験した今では、100TBのハッシュパワーをもつマイニングマシンを使用しても、1年間で0.23〜0.25BTCしかマイニングできません。

BTCのマイニング事業を行っているなかでマイニングの効率が目に見えて下がっていることを実感しています。そして半減期となるといいこともあれば悪いこともあります。

単一のビットコインをマイニングする際に、かかる電力とかかる費用が倍増するので、そこに関して一部マイニング効率が悪かったり、2~3年前に建設されていたマイニングファームについては利益がでないので電源を切っている状態で、古いマイニングマシンを売り捌いて、新型のハッシュパワーの高いマイニングマシンを仕入れて、マインングファームを更新しなくてはいけない現状となっています。

ですがその反面、いいところもあります。ビットコイン価格が上下したとき、一番下に下がってくるときにマイニング事業者の根本的なマイニングコストの部分がそこに差し掛かってくる時があります。それ以下に価格が下がることがあれば、新規のビットコインがマイニングされなくなってしまうため、今後のビットコイン価格の下支えになっています。

ここにタイトル
  • 2017年:ハッシュパワー 13TB / 1台
    →1年間で1.2BTCをマイニングできる
  • 2020年:ハッシュパワー 100TB / 1台
    →1年間で0.23〜0.25BTCをマイニングできる

2017年と現在を比較した場合、マイニング効率は悪くなっている

◉デメリット:現在は高いハッシュパワーのマシンを導入してBTCマイニングしているため、小さなマイニングメーカーはこの領域で戦うことができなくなっている。
◉メリット:マイニングは損益分岐点を下回ると新規のBTCがマイニングされないため、市場での買い支えが発生する。→BTCの最低価格が形成される。

TOMORROW社

ビットコインのマイニングの参入障壁が高くなっていることに対して、中国や中国国外においてマーケットがどのように変化するかについてですが、個人が参入しづらくなっている状況にあります。TOMMOROW社は中国の西部ではとても大きなメーカーで、16個の大きなマインングファームを保有しています。TOMMOROW社など大手マイニング企業が保有しているマイニングマシンのハッシュパワーは、中国西部にある全体のハッシュパワーの80%を有しています。

1.8万元(30万円弱)ぐらいのS17と呼ばれるマイニングマシンがありますが、最近では個人への小数台の販売はしておらず、不動産投資の方が利益が高い状況です。そのため大きなメーカーに5,000台を依頼しないと購入することができない状況です。これは海外の方が厳しい状況にあります。

昨年末頃から韓国のゲームメーカーと提携し、TOMMOROW社の中でマイニングマシンを購入してクラウドマイニングの事業を行おうとしましたが、情報が閉鎖的でどの会社のマイニングマシンがいいのかわからない状況になります。韓国ユーザーはビットメインしか知らないユーザーが多いのですが、実際に中国ではビットメイン以外に7~8社ほどの有名なマイニング効率のよいメーカーが存在しています。

韓国、アメリカ、ヨーロッパ、日本、東南アジアはマシンを作ることができなかったり、利確する際に費用が莫大な点、費用対効果が合わないことから参入障壁は高く、マイニングは大きな会社しか参入できない市場になっています。

個人のマイニング市場への参入障壁

・個人マイニングの参入障壁が高くなっている
・中国西部にある全体のハッシュパワーの80%を大手マイニングメーカーらが独占している状況
・S17(最新のマイニングマシン)は現在、1.8万元(30万円弱)
→中小のマイニングメーカーは参入しづらい

・TOMMOROW社は韓国のゲームメーカーと提携してクラウドマインングを行う予定だったが、中国国外の情報の閉鎖性かつコスト面の点において参入しづらい状況にある。

TOMORROW社

そしてみんなが興味を持っているビットコインの価格についてですが、世界の経済状況ともつながっており、アメリカが緊急で裏でドルを刷っている状況です。これはアメリカだけではなく、各国の政府が流動性を高めるために通貨を発行しています。

そしてドルの価値が下がっているという状況について、この業界の人々は既に理解していますが、ドルの流動性をも耐えようとすると世界のドルを使って貿易している国々がドルの代替品を探し始めています。

実際にベネズエラやイラン 、北朝鮮でもそのような動きが見られており、ブロックチェーン上の仮想通貨を使ってドル基軸とした貿易を変えられないかという試みがあります。もちろんロシアも、中国もです。

世界の中で仮想通貨の価値を認識して、そこへ移り変えていきましょうという流れが見えています。

また、ビットコインについては1900万枚が発行されている現状がありますが、BTCの金額が今後高騰するにはこれまでの従来の資産が、仮想通貨市場へ流入しない限り、BTCか価格が大きく飛躍することはないと皆さん理解していると思います。

またアメリカでは約2,500万人、南米、ブラジル、インドでは約50万人の感染者を出した、新型コロナウイルスが蔓延していますが、自分の不動産や株、先物、さらには仮想通貨を売却・現金化して自分の日々の生活を維持しています。こういった資産が仮想通貨市場へ流入する可能性は、現時点で非常に低いです。このような背景によって、マイニング市場に資金が流入してもBTC価格は大きく上昇しないと考えています。

今の経済活動の再開は偽物です。ワクチンなどが誕生して経済活動が再開するまでは本当の経済活動の再開とは言えません。そのときに初めてBTCのもう一つの波がくると考えています。

もう一つの波が到来するときには、以前(2017年末)1BTCが2万ドルになったことは知っていると思いますが、マーケットの予想を見ていると2021、2022年には3万ドルから10万ドルになると予想されています。

今後のBTC価格は?
  • 米国や中国、日本、ロシアなどは裏で大量に通貨を発行している。
  • 各国通貨の価値は下がっている。→法定通貨の代替品がないか探している状況。
  • 仮想通貨の価格が模索されている。→仮想通貨市場への絶対的な母数人数の参入が必要。

コロナの影響によって人々は資産を現金に変えている。
→コロナの収束を待つしかない。(2021〜2022年までは難しい状況)

Q:BTCマイニング事業者は、ファイルコインマイニングへ移り変わるのか?(回答者:TOMORROW社)

TOMORROW社

どのぐらいの人がファイルコインマイニングに切り替えていくかを予測することは難しいですが、現状の中国ではどのような状況なのかをシェアします。

今まで中国で仮想通貨市場における研究会やコンソーシアム、大きなイベントではBTCの話題ばかりでしたが、最近はどのイベント会場でも必ず、BTCと同時にファイルコインの話題がでてきます。

イベントの終了後の懇親会やコロナの自粛期間解禁後のEDMフェスにおいても、ファイルコインの専門の人間がBTCからファイルコインへ移り変わり、KOLの人々もBTCやETHに関する議題を取り上げていましたが、現状はファイルコインの話題が中心となっています。

TOMORROW社はもちろん、BTC業界の大手も戦力をファイルコインへ切り替えていて、既に取り掛かっている企業はもちろん、戦略的に取り組もうとしている企業が大多数です。

Q:IPFSへの移り変わりは何年後?(回答者:NONENTROPY社)

NONENTROPY社

具体的に何年後に現存のインターネットの形がIPFSネットワークに移り変わるのかをお話するのは難しいですが、最初の段階ではしばらくHTTPをベースにしたネットワークとインターネット、IPFSネットワークが並行して世界中に存在することが考えられます。

私たちが考えなくてはいけないのは、現在のHTTPのネットワークにどのような問題が生じているかです。まず、自分の片方の指先をPCやスマートフォンに置き換えたとき、「掌」すなわち中心がサーバになっています。このサーバはAWSやGoogleなどが管理していますが、サーバが壊れたときにネットワークが止まってしまう状況が発生します。

ホームページを開いたときにエラー404になることを見たことがあると思いますが、サーバを使用する際にはこのような問題が生じます。

それに対してP2PのIPFSネットワークでは、各指先同士の端末(PCやスマホ)がつながっているため、サーバがなくても端末自体がサーバの役割を果たします。そのため、IPFSシステムというのはデータを永久保存できるシステムと呼ばれています。

しばらく何年かはIPFSネットワークとHTTPネットワークが共存するでしょう。そしてこれから次々にIPFSにデータを移していくには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

HTTPとIPFSは共存する

・具体的に何年後かということは明言するのは難しいが、最初は「HTTP」をベースにしたネットワークと「IPFS」をベースにしたネットワークが並行して共存する。

・HPPTの場合:PCやスマホは中央集権のサーバ(AWSやGoogleなど)に繋がっており、サーバも問題が発生した際にインターネットが使えなくなることはもちろん、データが消えてしまう。
・P2PのIPFSの場合:PCやスマホに直接データが共有されるので、そのデータは永久的に保存される。

NONENTROPY社

要するに、東京や大阪、上海のような人口密度が高く、大量のデータや端末が存在しているところでは、P2PのIPFSネットワークが発達することが予想されます。すなわちサーバからデータを引っ張ってくるより直接ユーザーからデータをもらう方が早くなります。

それに対して沖縄のような人口が密集していない地域では、IPFSネットワークにアクセスするとデータを取得する時間がかかるため、IPFSが完全体ではなくなってしまいます。こういったところをIPFSは改善する必要があります。

そして日本はIPアドレスにおいて優位にあります。アジアの中ではIPアドレスのV6をたくさん保有しています。ブドウの房で例えると、日本は房の根本的な部分を大量に有していますが、中国は房が大きくなっているだけです。IPFSネットワークは、現状のインターネットの基幹の部分につなぐことを目指しています。日本のインターネットにIPFSにつなげることによって、IPFSはさらに進化して、多くの日本の情報にアクセスできる環境が整います。

人口密集とIPFSの関係性
  • 人口が密集している所では「IPFS」が主流になる。
  • 人口が少ないところではサーバからデータを取得する方が多くなる。

日本はIPアドレス(V6)を大量に保有しているため、インターネットにIPFSをつなげることで、さらなるIPFSの普及が予想される。

Q:ファイルコインの価格予想(回答者:事業者別)

NONENTROPY社

中国では既に90%以上のユーザーがファイルコインを高く評価しています。中国シンセンのイベントにいったときには熱量が高く、ファイルコイン価格を1万元(16万円)と予想しているケースもありました。

ただ、実用的な点から考えると1年後に1万元になることは難しいと考えています。しかし今のマーケットでの需要と供給の関係性を見ていると、今の現状では500元(9000円)前後で価格をキープすることは可能だと考えています。

中国でのファイルコイン先物が盛んに取引されていることから考えると、参入している人、参入したい人から見て価格が上昇する状況になっています。さらに1~2年後、IPFSの市場やアプリ、ソフトウェアなど応用的な段階にくると、さらに価格が上昇すると考えています。

マーケット&事業者

マーケットの金額と事業者側の金額予想から見ると、元々2,000〜3,000円ぐらいと予想されていましたが、ここ最近のビットコインマイナーの参入などから、予想価格は少しずつ上昇しています。

IPFSのKOL第一人者(フォロワー50万人)

日々、自身のコミュニティメンバーと交流している中での予想だと、上場の金額よりも10倍以上上昇するとマーケットの観点から予想できます。

なぜなら、現状規模のIPFSネットワークには3〜5万台ぐらいのマシンがファイルコインマーケットの中に生産されることが考えられます。この1台のマシンが192TBと考えると、IPFSネットワークがローンチしたときには、1万PBを超えることが予想されます。

今はファイルコインの担保システムが公開されていないため、予測でそれぞれのマシンのTBによる担保金額から考えると需要が増加することは必然だと考えており、10倍の価格予想は実現可能の範囲内でしょう。

Q:ファイルコインは高いボラティリティ通貨になってしまうのか?(回答者:TOMORROW社)

TOMORROW社

ファイルコインは、世界中のストレージシステムに大きな変化をもたらすことに期待が寄せられています。

ビットコインは決済としての属性がついているのですが、一般ユーザーはビットコインに関わる機会がなく、BTCで決済することは滅多にありません。実際にBTC決済をするときは脱税や投資目的、ギャンブルなどでグレーな用途に使用され、北朝鮮では武器や兵器を売買するときにビットコインが使われているという話もあります。

このように一般ユーザーにとってはビットコインは扱いにくいものと認識されているのです。

TOMORROW社

これからビッグデータやデータセンターが加速したり、IoT、AI、VR、ARなどの最新技術が普及する中で、現状のネットワークより安定、安全なネットワークシステムが求められるようになります。実際に家の冷蔵庫や炊飯器、洗濯機がインターネットにつながっているような状況になってきています。

このようなところでも安定したP2PのIPFSネットワークが必要とされるので、一般のBTCユーザーや仮想通貨ユーザーが関わるものではなく、IPFSを必要とするユーザーが大きく関わっていくため、BTCよりも安定的に使用されることが考えられます。

ファイルコインは、乱高下の多い仮想通貨マーケットに、安定的で持続的なコインとして存在するだろうと予想します。

データの増加によるファイルコインのボラティリティについて

・一般ユーザーはBTCに関わる機会が少ない。→これはギャンブルやマネロンなどのマイナスイメージがあるため、一般ユーザーがBTCを購入しづらい環境にある。
・データセンターやIoT、AI、VR、ARなどの普及により、現状のネットワークにIPFSが必要不可欠な存在になると予想される。P2PのIPFSネットワークが必要な時代が到来する。
・BTCのような必要機会が少ない通貨ではなく、IPFSを活用したファイルコインネットワークが身近な存在になり、ファイルコインが実用的に使用される。

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