目次
- 1 スポーツ界のバイナンス『Chiliz(チリーズ)』CEOアレックス・ドレイファス氏にインタビュー
- 1.1 アレックスのブロックチェーンとの出会いは?
- 1.2 Chiliz(チリーズ)とはどのようなプロジェクトですか?
- 1.3 これまでのファンクラブとは、どのような所が違いますか?
- 1.4 バイナンス、OKexなどから高い評価を受けたポイントはどこにあると考えていますか?
- 1.5 チリーズにとっての競合は?
- 1.6 マルタや世界各地のブロックチェーンシティ、コミュニティを見てきたアレックスから見て、日本はどうですか?
- 1.7 日本がマルタのようなブロックチェーンシティになるために必要なこと、足りないことを教えてください
- 1.8 日本のスポーツチームとの提携の予定はありますか?
- 1.9 PSGやユベントス、ASローマ、最近ではアトレティコマドリ―などの世界的ビッグクラブと数多くのパートナーシップを結んできていますが、今後もビッグな発表に期待していいでしょうか?
- 1.10 日本のファンに向けて、今後の展望を教えてください。
- 1.11 また日本に来てくれますか?
- 2 Chiliz(チリーズ)CEOアレックスによるAMA/キーノートが本日開催!
- 3 Chiliz(チリーズ)
スポーツ界のバイナンス『Chiliz(チリーズ)』CEOアレックス・ドレイファス氏にインタビュー
今回は、ブロックチェーン技術を使用したファン投票プラットフォーム『Socios.com』や、そこで使用されるファントークン『Chiliz(チリーズ)』のCEOであるアレクサンダー・ドレイファス氏(以下、アレックス)にインタビューをさせて頂いたので、皆様にご紹介いたします。
我々NEXTMONEYチームも「サッカー好き」が多く、度々記事で取り上げている「チリーズ」の今後の展望や、日本市場に対しどのような印象を持っているのかなど、深くお伺いして参りました。
アレックスのブロックチェーンとの出会いは?
アレックス:ファンエンゲージメントと報酬を絡めたプラットフォーム開発のアイディア自体は2017年後期に生まれました。2018年の2月の時点ではすでにホワイトペーパーを完成させており、同年の8月時点では技術開発の開始に十分な資金を調達することができました。
ファンによる投票、エンゲージメント、報酬獲得を念頭に置いた弊社プラットフォーム「Socios.com」の開発は弊社はスポーツ業界にデジタル革命を起こせると信じています。
長くはなりますが、クラブチームのデジタル資産(ファントークンと呼んでいます)を発行し、今まではクラブチームに声をなかなか届けることができなかった世界中のスポーツファンのエンゲージメントを向上し、新たなコンテンツの提供やクラブに対する投票権を与え、そういったファン活動に対して報酬を与えることによって先ほどの「スポーツ業界のデジタル革命」を起こしていきます。
また、私たちはブロックチェーン技術を活用しています。それは単に近年のトレンドに乗っているのではなく、ファンによる投票の信頼性を保つことはもちろん、ファンが応援するクラブチームのデジタル資産(ファントークン)を安全に保有してもらうために最適な技術と考えているからです。
世界中のスポーツファンにブロックチェーン技術を使ってもらいたいのはもちろん、より大きなオーディエンスに同技術を使ってもらうことが私たちの目標です。
Chiliz(チリーズ)とはどのようなプロジェクトですか?
アレックス:Chilizまたは(CHZ)は、スポーツおよびエンターテイメント業界での使用を想定して作られたデジタル通貨です。私たちがブロックチェーン技術を活用して開発を行っている世界初のファン投票&エンゲージメント&報酬プラットフォーム/モバイルアプリ「Socios.com」の燃料でもあります。
私たちは世界規模のサッカーチームとeスポーツチームのデジタル資産を発行しています。
Chilizではそのデジタル資産を「ファントークン」と呼んでいます。ファントークンの保有者はクラブ主催の投票への参加権利及び特別な報酬を獲得することができます。
これまでのファンクラブとは、どのような所が違いますか?
アレックス:今までのスポーツファンクラブといえば、熱狂的なファンが集まる独立型のものが多かったと思います。公式であったり非公式であったり、その形はさまざまでした。
皆様にはChilizを「スポーツ界のバイナンス」と覚えていただきたいと考えています。というのも、Socios.comにはユーザーがクラブブランドを有したデジタル資産(例:ユベントスファントークン、パリ・サンジェルマンファントークン等)を購入できる、バイナンスの「ローンチパッド(launchpad)」に類似したプラットフォームがあります。
ファントークン保有者はクラブチームが提供する全機能をお楽しみいただける他、ファンが何よりも重要視するであろうクラブチームが下す決定事項や判断事項に対する投票権を獲得することができます。
この他にもファントークンを保有することによって様々な報酬や「一生に一度の経験」を獲得するチャンスにも恵まれます。簡潔ではございますが、今までのファンクラブとChiliz/Socios.comの違いをお分かりいただけたかと思います。
バイナンス、OKexなどから高い評価を受けたポイントはどこにあると考えていますか?
アレックス:それらの大手取引所を代表する立場ではないので答えになるかはわかりませんが、一つ言えることはChilizは人々の「実際の生活」に浸透する可能性を秘めており、既に世界規模のパートナーと提携を結んでいる数少ないベンチャーだということです。
Chilizはスポーツ業界のトークン化を行っていて、先ほど申し上げたパートナー達に対しても責任を持って戦略的パートナーとの提携を行なっていく必要があります。
トレーディングの観点での弊社の戦略には、弊社のユーザーベースに価値と市場機会を与えてくれる取引所への上場があります。それは弊社の長期的なビジョンを共有してくれるパートナーと提携を結ぶということです。
バイナンスももちろんそのパートナーの一つです。世界最大の取引所であるバイナンスを弊社の戦略的パートナーとして迎えられたことは非常に嬉しく思っていますし、その他提携中のクラブチームとバイナンスが並んでいることも大変嬉しいことです。バイナンスへの上場は私たちにとって長期的目標でしたが、今ではそれはゴールではなく、むしろ新たな旅の始まりと考えています。
弊社および弊社サービスのPRはもちろん、これから数年間のスパンで暗号通貨およびブロックチェーン技術を大衆に広めていくという目標があった上でベストなプラットフォームへアクセスしたかったのです。
チリーズにとっての競合は?
アレックス:競合をどう定義するのかにもよりますが、弊社のビジネスモデルを掲げている競合社やベンチャーは存在しません。もちろんスポーツ業界に関連したトークンを発行、もしくは発行しようとしている企業は存在していますが、既に著名なクラブチームとの提携が多数決まっているという意味ではSocios.comアプリはそれら「競合社」とは一線を画していると思います。
そしてChiliz/Sociosはそれらのクラブチームに対してグローバルなコミュニティと市場の提供をしていける数少ないプロジェクトです。
マルタや世界各地のブロックチェーンシティ、コミュニティを見てきたアレックスから見て、日本はどうですか?
アレックス:日本は非常に活気あふれるブロックチェーン/暗号通貨コミュニティーを有していると思います。日本に限らず、アジアは世界と比べても進んでいる面が非常に多いと感じています。
マルタは確かにブロックチェーン/暗号通貨の法律や規程ではヨーロッパをリードしていますが、大衆への浸透はまだまだ時間がかかるでしょう。
日本がマルタのようなブロックチェーンシティになるために必要なこと、足りないことを教えてください
アレックス:ブロックチェーン技術を日本のような国で浸透させることは、特にマルタのような小さな国と比べるとハードルが高いかもしれません。ですが、日本はその小さな国土の中にある様々な経済が複雑に絡まりあってできています(特に東京や大阪の大都市)。
ということは必然的にブロックチェーン技術導入に対する需要も高いということです。日本がもしブロックチェーン技術と5GやIoTといったその他の技術革新をうまく組み合わせることができれば、将来的に日本がブロックチェーンのハブになることは十分にありえるでしょう。
日本のスポーツチームとの提携の予定はありますか?
アレックス:現在プロダクトのローンチに向けて動き続けていますが、現時点ではユベントス、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリード等の日本でも多くのファンを有する著名なクラブチームに焦点を当てています。アプリのローンチ後には、引き続きサッカーはもちろんその他の競技やエリアにも焦点を当てていく予定です。
PSGやユベントス、ASローマ、最近ではアトレティコマドリ―などの世界的ビッグクラブと数多くのパートナーシップを結んできていますが、今後もビッグな発表に期待していいでしょうか?
アレックス:もちろんです。現在ローンチを前にして7チーム(パリ・サンジェルマン、ユベントス、ウェストハム、OG、ASローマ、アトレティコ・マドリード、ガラタサライ)と提携を結んでいますが、既にいつでも迎え入れることができるサッカーチームやeスポーツチームが存在しています。
これから3〜5年以内で、数百チームを迎えてサービスの向上に努めていく予定です。サッカーとeスポーツの他にも様々な競技やエンターテイメントを視野に入れていることもお伝えいたします。大衆による投票を導入するという弊社の理念はもちろん、私たちの技術が柔軟性を持ってより多くの人々に楽しさを届けられるようこれからも突き進んでいきます。
日本のファンに向けて、今後の展望を教えてください。
アレックス:弊社の戦略は常に「スポーツ業界にデジタル革命を起こす」ということから変わっていません。クラブチームがデジタル資産を発行できて、それと同時にファンに「声」を与えることによってエンゲージメントの促進を図る。私たちはすでに世界の著名クラブと提携を結んでいます。そして私たちは、チームに対するファンの情熱が一つになって作り出すグローバル規模のコミュニティの実現を目指しています。
そんな目標を叶えるために、世界中に35億人を超えるファンを持つ「サッカー」という競技から着手しました。この時点で既に数百万人の見込みユーザーを有する市場に足を踏み入れたのです。
将来的にはその他の競技やエンターテイメントも取り入れていく予定ですが、今のところはサッカーとeスポーツを集中的に攻めていこうと考えています。
私たちは敢えて「ブロックチェーン」というものを押し出してはいません。それはSocios.comアプリを通じてユーザーが自然にブロックチェーン技術の恩恵を受ける瞬間が来ることを知っているからです。世界中に散らばっている数えきれないほどのスポーツファンが自らブロックチェーン技術を体感し、大衆にその技術を伝え始めたら。想像すればわかると思います。
今月末に予定されている弊社アプリの早期リリースが未来に向けての第一歩となるでしょう。
商用リリースは2019年のQ4後期を予定しています。
また日本に来てくれますか?
アレックス:もちろんです。日本は私たちが発行するデジタル通貨Chilizにとっても、Socios.comにとっても外せない市場です。日本のサッカーファンの皆さんが弊社のプロダクトを手に取る日を待ちわびています。
Chiliz(チリーズ)CEOアレックスによるAMA/キーノートが本日開催!
配信プラットフォーム:Periscorpe(ツイッター)、Facebook Live、YouTube、Twitch
Chiliz(チリーズ)
Chiliz HP 日本語版:https://www.chiliz.com/jp/home/
Chiliz Twitter 日本語版:https://twitter.com/chiliZ_Japan
Chiliz 日本コミュニティ:https://t.me/chiliz_io