世界最大級のブロックチェーン投資企業“NodeCapital”共同創業者にインタビュー|次に仮想通貨を牽引するのは日本

世界最大級のブロックチェーン投資企業“NodeCapital”共同創業者にインタビュー|次に仮想通貨を牽引するのは日本

シリコンバレーをはじめとする欧米諸国のVCの情報はしばしば日本でも話題になりますが、言語の壁に阻まれるために中国を拠点とするVCの情報が日本に入ってくることは非常に稀です。しかも、中国の大陸で活動する企業の情報は、英語での情報発信を行う香港・シンガポールの企業と異なりさらに情報の取得が困難です。

しかし昨今ますますマーケットを拡大している中国のブロックチェーン市場を理解するには、中国企業の投資への態度やアクティビティを把握することが必要不可欠です。

そして今回、Nodeキャピタル共同創業者および、金色財経創業者でもあるJun Du氏に、日本の仮想通貨メディア初となるインタビュー形式での、質問をさせていただくことができました。

Jun Du氏について
  • Nodeキャピタル共同創業者
  • 金色財経創業者

ChainupHiwaJohnWick Secなどのブロックチェーン会社の共同創設者でもあり。ブロックチェーン業界で最も初期のプロ投資家のひとりとしても知られている。以前は、TencentDiscuzなど大手インターネット企業での経験を持ち、豊富な経験、専門知識と業界資源を持ち、200社以上の企業に投資している。ブロックチェーン業界の世界初の機関投資家と言われている。

NodeCapital創業者、Jun Du氏の活動について

ーー NEXTMONEY:宜しくお願いします。日本で、中国の大手ファンド、メディア、取引所を作ってきたDuさんのことを知れる機会が今までありませんでした。私自身も、非常に楽しみにしておりました。まず初めに、簡単に自己紹介をお願いします。

Jun Du氏:私も、日本の方に向けて話すのは初めてです。宜しくお願いします。

2013年にHuobiを立ち上げ、現在TOP3の取引所になりました。その後にNodecapitalを創業して、2017年に金色財経とChainUPを立ち上げました。現在は主にNodecapitalで投資活動に従事しています。

ーー 早速本題へ入りたいのですが、Node Capitalの投資理念、投資基準  投資を検討する上で最も重視していることはなんですか?

Du:Nodecapitalはブロックチェーン専門の投資機構であって、現在30名のチームで10,000BTC、200,000ETHの規模で、今は250個のブロックチェーンプロジェクトに投資しています。主にエコシステムの構築と、パブリックチェーンに投資をしています。エコシステムの場合は、マイニング、メディア、取引所、ウォレットに投資しています。メディアは中国最大の金色財経など、取引所はFcoin,Bikiなど60社、ウォレットはAtoken、Colderなど。パブリックチェーンの場合は、日本でも知名度のあるEOSなど70社に投資しています。

これらの250のプロジェクトは2018年までに投資した実績であって、2019年の目標は2つあります。

1つはエコシステムです。主にデータをたくさん持っているメディアやコミュニティ、流動性があるプロジェクトです。データがあって、ビジネスのシステムが整っている事が条件です。もう1つは、二番目の市場と呼ばれる人気ではないが、流動性が高いプロジェクト。基準としては、有名な取引所2つ以上に上場していること。2億USD以上の時価総額が望ましいです。

この基準に準拠して投資した中で、100倍の利益が返ってきました。Huobiは4倍、最近投資したJOKOは10倍のリターンが返ってきました。

注目Point!
Nodecapitalはブロックチェーン専門の投資機構であり、現在30名のチームで10,000BTC、200,000ETH規模である。さらに、250のブロックチェーンプロジェクトに投資している。

将来性のあるプロジェクトを探す秘訣について

ーー 250以上の投資先、ブロックチェーン領域に限っては非常に多いと思います。将来性のあるベンチャー企業を見つける方法はありますか?

投資する上で3つのポイントがあります。1つは、革新的な技術があること。ブロックチェーンによる革命が迫っている中で、技術を大事にしているかどうか。2つ目は、エコノミーモデルが整っているかどうか。トークン設計、ビジネスモデルや、データをもっているかどうか。

そして3つ目は、ブロックチェーンに対する知識、情熱を持っているかどうか。人柄です。

ーー ここまではCapitalとしてのことをお話いただきました。Duさんは、クリプトへの初期からの投資家としても有名と聞いています。ファンドと、個人投資家の視点の違いはありますか?

共通点としては、「利益を追求すること」です。プロジェクトを支援して、ともに成長していくことは同じです。違いとして、キャピタルの場合は、融資が必要になります。

投資家から資金を調達し、投資していくのでプレッシャーがあります。でも、個人の場合は好きなように投資できます。そのプロジェクトが好き、その人が好き、モデルが好きなど、人に投資できる点です。他にも、キャピタルの場合は長期的な投資が必要です。もし、ダメだったらすぐ撤退する判断も必要になります。個人の場合は、自由があります。

次に注目する地域(国々)とは?

ーー 世界各国のブロックチェーン企業が成長してきた中で、シリコンバレーや北京、東京、ヨーロッパなどで競争も起こり始めました。投資する範囲を世界で見たとき、注目している地域はありますか?その理由も含めて教えてください。

現在、注目している4つの地域があります。1つはもちろん中国です。資金、人脈が最も強いのが特徴です。ただ、政府の規制が厳しいという側面もあります。2つ目は、シリコンバレー。技術力は間違いなくトップでしょう。Coinbaseが成功したことから成長スピードは加速しています。あとは、日本。取引所の規制が整っていて、安全な面では投資しやすいと言えます。あとは、韓国です。韓国はいいプロジェクトまだ少ないので開拓の余地がありますし、政府の規制が比較的緩いので安全とは言えませんが、ユーザーが多いのは事実です。

中でも期待しているのは、日本と韓国です。なぜかというと、仮想通貨の利用者、ユーザーが最も活発だから。先月に韓国に視察に行きました。韓国の企業30社ほどに訪問しました。協力していくための会議を開きました。今回、日本には、ChainUPが来ました。これからも中国からブロックチェーン企業が来て、交流を計っていきたいと思う。

注目Point!
注目している地域は4つ。1つは資金、人脈が最も強い中国。2つ目は、技術力トップのシリコンバレー。3つ目は、取引所の規制が整っていて、安全な面では投資しやすい日本。そして、開拓の余地がある韓国。

ーー 今回でDuさんの来日は5回目と聞きました。そこで、日本と中国のブロックチェーン業界の違いはありますか?

はい、今回で日本へ来たのは5回目ですが、違いが最も大きい点は政府の規制だと思います。中国ですと、Binance,OKex,Huobi、などの取引所がトップ10に入っています。

ここから分かるように、中国でのファンダメンタルズが多いのは確実です。元々の政府の規制がなかったので、詐欺や盗難が多く発生しました。それはコミュニティーにとって大きな損失でした。今、中国では500以上のトークンファンドがあります。
それも日本と大きく違う点でしょう。日本の良い点は、中国と比べて法整備、規制が整っています。

投資するとしたら、どのジャンル?

ーー 仮にNodeCapitalとして投資を考えた時、日本のブロックチェーン企業への期待、投資したい領域はありますか?

日本へ投資するとしたらまずは取引所でしょう。そして、遅れている決済システムも。中国で使われているWeChatやAliPayのようなまとまった決済システムがあれば。最近投資しようとしてるのはブロックチェーン関連の人材管理です。

ーー 中国サイドから見て、日本の規制が厳しい為、ビジネスが展開しづらいのでは?と思います。

全然、そんなことありません。規制、ルールがあればそれに準じて展開すればいいので。

ーー 中国から見て、今後、日本のブロックチェーン業界がより良くなるためにどんなことが必要だと思いますか?

取引所の話に戻りますが、金融庁が新しく上場させることを認めてくれれば一気に成長するでしょう。

新しいプロジェクトが上場すれば、取引が活発になる。取引する人も増えていく。コミュニティーもどんどん強くなる。新たに起業する人も増え、いい循環が出来ます。

ーー ここからはDuさんへ個人的に気になる事を聞かせてください。ビットコインの将来はどうなりますか?通貨?資産?

2013~14年の間、Huobiで働いていました。その時から言い続けていたことですが、やはりBitcoinは資産として機能していくでしょう。通貨としては難しいと考えています。

世界に目を向けたとき

ーー FacebookのLibraについては、どう思いますか?

Libraには大きな期待を寄せています。今、NodeCapitalはLibraネットワークのアジア圏の代表になりたいと考えています。今年の8月、9月にアメリカにあるLibra本社へ行って実際に話してくる予定です。申し込みも済ませました。我々はLibraへ参画します。

注目Point!
NodeCapitalはLibraネットワークのアジア圏の代表になりたいと考え、今年の8月・9月にLibra本社へ行って実際に話し合いをしているようだ。さらにLibra協会への申し込みも済ませ、Libraへ参画を本格的にスタートさせている。

ーー Libra参画とは驚きです。今後も日本と中国のブロックチェーン業界を一緒に盛り上げていきたいと思っています。本日はありがとうございました。

一緒に盛り上げていきましょう。ありがとうございました。