仮想通貨:プラットフォーム2.0

プラットフォーム2.0

運営の堀口
どうも、堀口です。

日本各地で梅雨入りが迫り、ジメジメした気候が仮想通貨市場にも伝染してるのではと。思ってたり、思ってなかったりする最近です。

4月頃から取引所トークンがブームになってますが、キッチリ利益を取れてますでしょうか。

NEXTMONEYやpodcastでは現状に至るまでの予測を4月当初から発信してきました。

乗り遅れた!という方は是非、podcastを聞いてみてください。1〜2ヶ月後の仮想通貨市場の話を先取りしてお届けしています。

プラットフォーム戦争

それはそうと、EOSのメインネット移行が完了しました。

同時にEOSが敵対視するEthereumもアップデートを発表したりと、『プラットフォーム戦争』が勃発しつつあります。

これまではEthereumが圧倒的なシェア(90%以上)を誇っており、動きもかなり水面下でした。

しかし、EOSの台頭や他のプラットフォーム系プロダクトも注目され始めていることから、

2018年は仮想通貨市場の大きな変革期、そして生き残りを懸けたプラットフォーム戦争2.0がトレンドになるのでは、と。

思ってたり、思ってなかったり。

こう思う背景には3つの理由があります。

  1. SEC(米先物取引委員会)がEthereumを”証券ではない”と認めるもERC-20については認めず
  2. powコインに対する相次ぐ51%攻撃
  3. 企業時価総額世界ランキングTOP10

と、いったところです。

①.②はシンプルで、ETHベースのトークン、ハッシュパワーの低いpowコインのほとんどは事実上、葬られる可能性が出てきました。

前々から分かってはいたことですが、SECが認めない限りは“THE・END”です。(どうなるか未知の部分が大きいですが、あくまでその可能性が出てきたということは把握しておくべきです。)

そして③、まずは現在の時価総額世界TOP10を見てみましょう。

世界時価総額ランキングより引用

見ての通り、9社がプラットフォームを構築しています。

このデータが示す通り、今の仮想通貨業界のトレンドは『プラットフォーム』に他なりません。

これまではEthereum(イーサリアム)がダントツ、続いてWAVES(ウェーブス)、NEM(ネム)といったところでしょうか。

2018年当初からはNEO(ネオ)が台頭し始めています。そんな中、EOS.Vechainなどの ” 中国絡み ” のプラットフォームの台頭が目立ちます。

というわけで今回は、2018年下半期、要注目の ” プラットフォーム2.0 “ プロジェクトをお伝えします。

ICOの成功例

NEXTMONEYではZilliqa、Ontology、QuarkChainなど、新進気鋭のプラットフォーム系プロジェクトを紹介してきました。

ジリカ(Zilliqa/ZIL)の詳細・特徴とは?

2019.02.20

オントロジー(Ontology/ONT)の特徴・詳細とは?

2018.11.07

クオークチェーン(QuarkChain/QKC)の詳細・特徴とは?

2018.06.07

これらは全て2018年のICOプロジェクトの中で、上昇率TOP10にランクインしています。

前述のトレンド通りの結果とも言えますが、これらには中国の投資ファンドや、アメリカのVCが投資しているという共通点があります。

ICO、日本の皆さんにとってはいいイメージを持ってる方など到底いないでしょう。

ハッキリ言って日本で出回ってる情報の9割は詐欺です。

これまで情報源として猛威を振るったインフルエンサーも、選定する力量が無ければリスクが大きすぎます。

では、なぜ成功を収めるICOが私達の知らないところまでで情報が止まっているのか。

となると、日本では全くの無名であり、ICOからトークンの上場まで終わっているのにも関わらず、まだまだ伸び代がある通貨を探せばいいのでは?と。

思ってたり、思わなかったり。

というわけで本題です。

要注目 ” プラットフォーム2.0 ” コイン

今回のテーマは次の2つです。

  • 2018年下半期のトレンド
  • 伸び代

この2つの要素から厳選したのが、『PChain』というプロジェクト。

実は5月末頃からレーティングサイトで少しずつ名前を見かけて、気になってはいました。

結局、ICOには参加しなかったのですが、6月半ばを過ぎた今でもほとんど話題に上がることはありません。

そもそも『PChain』とはー。

ホワイトペーパーを読もうとしましたが、内容が複雑すぎて手に負えません。

それだけ崇高なプロジェクトとポジティブに捉えておきましょう。

簡単にまとめると、「世界で初めてEVMをサポートするマルチチェーンシステムを構築する」というプロジェクトです。

意味が分かりませんね。。。

EVMとは、「Ethereum Virtual Machine」の略で、このEVMがEthereumのトランザクション処理や、データの保存などを行なっています。

詳細は別記事を参照してください。

かなり汎用性の高いシステムですね。

PChainに期待する理由7選

EVMと互換性がある初めてのプロジェクト

EVM内のdAppsがPChain内に移行できること、それを他の仮想通貨と換金したりデータ共有ができることがこのプロジェクトの本題です。

ETHベースのdAppsは間違いなく、2018年からトレンドに入ります。

このシステムを根幹から支えようとしているプロジェクトは「PChain」だけです。

dAppsが流行れば、勝手に需要が生まれます。

有力なVCが投資

WanChainなどへ投資を行なった「Torque」。

Qtum,、NEO、 VeChain、 EOS、 BeeChat、 ELFなどへ投資を行なった「LD capital」。

この2つの有力なVCが”PChain”に投資しています。

Loopring $LRC のfounderが参加

4/27、新しいアドバイザーとしてLoopringのfounderがチームに参加したと発表されました。

Loopringは2017年8月のICOから最高値で約12.5倍に高騰しています。

ICO格付けサイトで最高評価

ICO格付けサイトは国内外に多数存在しますが、その代表的なサイトとして知られる「ICO drops」で最高評価を得ました。

PChainチーム

創業者のJeff Cao(ジェフ・カオ)は中国のVitalik(Ethereum創始者)と呼ばれ、中国のブロックチェーン業界において第一人者とも受け取れる経歴を持っています。

中国の最も影響力のあるブロックチェーン団体であるChinaLedgerの共同設立者で、中国からの第1回国際ブロックチェーン特許の発明者でもあります。

さらに22の論文と30以上の特許を持っています。

メンバーの一人である、Kevin Zhang教授の新しい本「Practice&Walkthrough of Ethereum」は、Vitalikの推薦を得て出版されています。

Steven
清華大学コンピュータサイエンスのマスター

Frank 
西安交通大学コンピュータサイエンスマスター

Zhihong Chong Assoc 東南大学教授

Zhenjie Zhang シンガポール国立大学からコンピュータサイエンス学位

Kevin Zheng 中国電子技術大学教授

などなど。まさに中国ブロックチェーン業界の ” オールスターチーム ” 。

PChainのホワイトペーパーがどれだけ難題であろうと、このチームなら…と可能性を大いに感じさせてくれます。

複合型プラットフォーム形成を目指す

Rootstock.Polkadot. Cosmos.Zilliqaとコネクトを計画、複合型のプラットフォーム形成を目指すと既に発表されています。

どれも期待のプロジェクト、夢が膨らみます。

CZと友達?

これはかなりオマケ的な要素が強いですが、躍進を続ける大手取引所BinanceのCEO CZ氏と仲睦まじく写る写真を見つけました。


Binanceは取引所への上場へ、厳しいコンプライアンスを設けており、その上場は容易ではないことが業界では有名です。

ですが、一方で仲の良いプロジェクトは積極的に上場されています。

CZも人ですね。

推測ではありますが、Binanceへの上場は既定路線と考えてもいいでしょう。

まとめ

ここまで期待する理由をご覧いただいた方はもうお分かりかと思いますが、コケることは間違いなく無いでしょう。

その点よりも最も期待する部分は ” 伸び代 “ の他なりません。

5/28にICOが終了してからまだ1ヶ月も立っておらず、時価総額は1370位前後(6/19時点)。価格も上場時に高値を付けますが、現在はICO価格から2倍前後。

これから順当にZilliqaに並ぶ飛躍を見せれば10倍〜50倍くらいは望めそうです。

ただ、懸念点はロードマップに記載されているメインネットローンチが「2019年3月」という点。

知っての通り、この仮想通貨業界においてトレンドや市場というのはハンパないスピードで変わり続けています。

仮に普遍的なスタートアップがこのプロジェクトに挑戦していれば到底待てない、というよりいつまでもプロジェクトのローンチはされないままでしょう。

しかし、これだけの有望な人材と、有力なVCがこのプロジェクトに本気で挑んでいます。

かなり長期的な視野を持つ必要がありますが、期待せざるを得ませんね。

 

ABOUTこの記事をかいた人

数々の仮想通貨事業、ICOプロジェクトに携わる。 2014年から仮想通貨投資をスタート。 データ分析、市場調査、書籍、記事、技術分析と豊富な経験に基づいた独自の視点から仮想通貨マーケットを分析するアナリスト。