【AtoX主催】クロスチェーン分散型取引所・ウォレット ブロックチェーン業界の発展にどのような促進ができるのか?イベントレポート

今回のイベントは中国のブロックチェーン経済学者の朱 幼平を招き、クロスチェーンの技術や現在彼が応援しているクロスチェーン分散型取引所・ウォレットである「AtoX」についてや、ブロックチェーン業界の発展にどのような促進ができるのかについて語りました。

また日本国内外のブロックチェーン業界メディアや仮想通貨取引所の業界関係者も登壇し大きな盛り上がりを見せました。

※クロスチェーンとは、異なるブロックチェーン同士をまたぐことを指します。クロスチェーン取引が実現することで、取引所などの第三者を経由することなく異なる仮想通貨を直接交換できるようになり、取引所が抱えるセキュリティ上のリスクや手数料などを回避できる技術です。

主催企業によるオープニングトーク

オープニングは主催企業である株式会社TEAMZ CEO 楊 天宇(Tianyu Yang) 氏の挨拶から始まりました。TEAMZは、TEAMZストラテジー、TEAMZブロックチェーンサミット、ChainTalk(メディア)、 TEAMZキャピタルの4つをメインの事業としており、世界各国の企業を日本市場に紹介及び日本企業の世界展開にも携わっています。

また、楊氏は昨年行われたTEAMZブロックチェーンサミットについて、映像と共にその様子が紹介し、4月6〜7日に開催予定のサミットに「100社以上のファンド、プロジェクト、メディア、取引所が集結する。」と語りました。

ゲスト登壇

Future of Finance –  QUOINE CFO 紺野 勝弥氏

仮想通貨交換所QUOINE(コイン)のCFOを務める紺野 勝弥氏は「Future of Finance」と題して、金融の未来について語りました。

QUOINEはブロックチェーンを基盤とした次世代金融サービスを提供するグローバルフィンテック企業で、仮想通貨取引プラットフォーム「Liquid by QUOINE」の開発・運営も行なっています。

AtoX クロスチェーンとは?- ブロックチェーン経済学者 朱幼平教授

今回のイベントを主催する「AtoX」「クロスチェーン」という技術について語りました。

朱氏は、”中国ブロックチェーン改革の第一人者”であり、ブロックチェーン経済学者、インターナショナルブロックチェーン連盟統括者(WBCC)、AtoX最高戦略責任者など、ブロックチェーン業界において第一線で活躍する研究者です。

中国メディアからは、「ブロックチェーン業界のリーダー」と呼ばれる程の人物であり、AtoXのプロジェクトにも大きく関わっています。

パネルディスカッション

登壇者
  • ブロックチェーン経済学者:朱 幼平
  • NEXTMONEY事業部長:堀口啓介
  • 創・斎藤法律相談事務所 弁護士:斎藤創

Q1:2018年の仮想通貨・ブロックチェーン業界を振り返って。

・コインチェック事件などハッキング事件が相次いだ。
・今後は法整備が徐々に整っていくことに期待

Q2:クロスチェーン取引に関してどのように考えているのか。

・現状、取引所の中からクロスチェーン取引所を使うメリットはあるのか。
・DEX(分散型取引所)と競合になるのではないか。
・クロスチェーン取引所にはまだまだ課題が多い。

Q3:(堀口への質問)クロスチェーンを使用したプロジェクトで注目しているもの。

・Cosmos(コスモス)、Polkadot(ポルカドット)に注目している。
・協力体制を築かないと、今後に期待は出来ないのではないか。
・今の中央集権的な市場では、ユーザーが認識しない限り普及は難しい。
・DEXにはないアトミックスワップ機能は注目している。

Q4:(朱教授への質問)既存の昔ながらのクロスチェーンウォレットの分散型交換と比較した場合のAtoXの利点は何ですか?

・技術力がAtoXの最大の裏付けである。
・シリコンバレーの技術開発チームは、AtoXの世界規模のクロスチェーンウォレットおよび分散型取引所に対して強力な技術保証を提供している。

まとめ

日本国内でクロスチェーンについて議論するイベントは他にはほとんどありません。

それは現状の仮想通貨マーケットにおいて、クロスチェーン及びアトミックスワップ技術が認識されていないことを表しています。

しかし、クロスチェーンの大義名分としてセキュリティーに不可欠となるサーバーの場所、集中化、データ暗号化の欠如という弊害や、情報や価値の送信に多くの手数料が掛かること、セキュリティ上のリスク増加、複雑化といった問題を解決するなど、用途は多岐に渡ります。

そして何よりも現在の仮想通貨マーケットを見てわかる通り、多くのコインが異なるブロックチェーンで稼働しています。

クロスチェーンは分断されたチェーンを1つのプラットフォームで取引や交換ができる可能性を秘めており、ブロックチェーン技術が注目され、普及されていく未来において”インフラ”的存在になることも考えられるため、今後も動向を注目していく必要があるでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

keisuke horiguchi

数々の仮想通貨事業、ICOプロジェクトに携わる。 2014年から仮想通貨投資をスタート。 データ分析、市場調査、書籍、記事、技術分析と豊富な経験に基づいた独自の視点から仮想通貨マーケットを分析するアナリスト。