ファイルコイン(Filecoin)のメインネット移行
分散型ストレージネットワークであるファイルコイン(Filecoin)は、メインネット・イグニション(Mainnet Ignition)と呼ばれるプレメインネットフェーズを開始した。
ファイルコインコミュニティでは、システムの初期化やセットアップ、および展開の最適化に「数週間」残っていることを発表。なお、公式発表によると、10月19日から23日の間にメインネットを立ち上げる予定とのことだ。ファイルコインは声明で次のように述べている。
ファイルコインメインネットは正式にエポック148888から始まります!このエポックは10月15日頃に着陸すると予想しています。数日間静かな日を過ごした後、ファイルコインメインネットリフトオフ(Mainnet Liftoff)を開催。1週間、ファイルコインのメインネットの立ち上げを祝うイベントが開催されます。
メインネットのイグニッションフェーズ
ファイルコインは、現在のメインネットのイグニッションフェーズで、コミュニティがネットワークの改善と、意思決定にどのように関与するかを「固める」ことを目的としていると述べた。
メインネット前のイグニッションフェーズでは、ネットワークにストレージを追加し、メインネットの操作を準備したうえで、ストレージと検索の取引のストレステストを実施する予定だ。これらに加え、ネットワークのファイルコイン改善プロセスによって、ストレージマイナーと開発者は、隔週のコア開発者会議において、相互実装ディスカッションを通じたネットワーク強化に参加できるようになる。
ファイルコイン・テストネット「Space Race」
発売前、ファイルコインはテストネット「スペースレース(Space Race)」に取り組んでおり、ファイルコインの機能やセキュリティ、復元力をチェックするためのネットワークでインセンティブを与えられたテストネットの競争を実施している。ファイルコインは、宇宙開発競争がメインネットの準備における“重要な段階”であったと述べている。
このリリースにおいて、ファイルコインはすでに完全に機能していると述べていたものの、現在はメインネットリフトオフに先立ち、マイナーやクライアントに加え、カストディアン、アプリケーション開発者、ネットワークサービスをオンボーディングしている。ただし、ファイルコインは、メインネットリフトオフ後も、ネットワークを頻繁に更新し続けるとのこと。
進捗状況に関して、ファイルコインでは、過去4週間で34カ国、400人以上のマイナーによって、325以上のPiBのストレージ容量をネットワークに搭載したと主張している。