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フォーブス誌の仮想通貨アワード2020
世界的に有名なビジネスビジネス誌フォーブスが12月26日、毎年恒例の仮想通貨賞を発表した。
米国初の経済雑誌フォーブス誌が発表した「Cryptocurrency Awards 2020(仮想通貨アワード2020)」によると、モルガン・クリーク・デジタル(Morgan Creek Digital)の共同創業者兼パートナーのアンソニー・ポンプリアーノ(AnthonePompliano)氏は、クリプトコミュニティのさまざまな人々を認め、リストアップしている。
またその他にも、ケイトリン・ロング(Caitlin Long)氏やキャシー・ウッド(Catherine Wood)氏らのように、仕事に対して称賛を与えられた人らがいるものの、フォーブス編集社は「誰もがリストに載ったことに満足するわけではない」と述べている。
「Cryptocurrency Awards 2020」は毎年、1年間に仮想通貨環境に影響を与えた製品や流行、人々などを特集しているものだ。
Square (スクエア)社にベストプロダクト賞を授与
Square (スクエア)社は、フォーブス誌とポンプリアーノ氏によって、キャッシュアプリに最初のベストプロダクト賞を授与した。
ベストプロダクト賞をスクエア社が獲得した背景には、ビットコインをエコシステムに導入することが、2020年第3四半期の同社の16億ドルの収益の主要推進力へとつながっていたことから受賞したほか、同社がビットコインのユースケースをより多くの人々にどのように提供したかについても評価され、受賞へとつながっている。
優秀企業賞を受賞したArkInvest (アークインベスト)社
ArkInvest(アークインベスト)社と、同社のキャシー・ウッド(Catherine Wood)CEO兼最高投資責任者に贈られたのは優秀企業賞だ。同賞を授与した側に立つポンプリアーノ氏は賞を贈った経緯について次のように語っている。
彼女は正しかった。彼女は多くのことについて正しかった。
ケイトリン・ロング(Caitlin Long )氏に破壊的イノベーター賞を授与
“手に入れることができれば良い仕事部門”として知られる「破壊的イノベーター賞」をケイトリン・ロング氏に授与した。
同氏はモルガンスタンレー社にて年金諮問グループを率いていた実績から、仮想通貨に移行しており、同氏の住むアメリカ・ワイオミング州では、彼女は仮想通貨に優しい銀行規制の作成を支援している。
最も興味をそそる新人賞をマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が受賞
ビットコイン(Bitcoin/BTC)ゼロからスタートさせ、わずか5カ月で会社を4億7500万ドル、約500億円規模にまで引き上げたマイケル・セイラー氏。同氏が超短期間で引き上げた企業は、世界的にも広く知られるMicroStrategy(マイクロストラテジー)社だ。ポンプリアーノ氏はセイラ―氏に対し、次のように述べている。
彼がこの件について話す方法にはヘッジはなく、降伏もない。
アナス・ホリビリス賞にフェイスブックのLibra
子供たちにクリスマスのために純血種の連邦規制当局の子犬を飼うことを検討していたとすれば、おそらくフォーブス誌とポンプリアーノ氏は代わりにラブラドールを手に入れる手段としてLibra(リブラ)の運命を指摘すると同誌は語っている。
同誌はアナス・ホリビリス賞をFacebook社の計画していたLibraへ授与した。このアナス・ホリビリス賞は、“酷い年”や“恐怖の年”という意味が込められており、前者らの受賞とは異なり、受賞は不名誉と言え、ポンプリアーノ氏は次のように解説した。
攻撃を決定したときに、規制当局や政府がどれほど迅速かつ強力になり得るかを過小評価していた。
Libra計画についての説明に対し、アメリカ政府はFacebookのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)共同創業者兼会長兼CEOを呼び寄せ、計画を詳細に説明するよう、求めた。政府の反応に対し、当初パートナーシップを締結していた企業は早い段階でLibraプロジェクトから去った企業も多かった。
なお、Libra計画については、当NEXTMONEYの特集記事「フェイスブックのリブラ、「Diem」にブランド変更」でも報じた様に、プロジェクト名をLibraからDiem(ディエム)へとリブランディングし、プロジェクト内容も大きく変わることが伝えられている。
フォーブスパーソンオブザイヤー賞にジェローム・パウエル(Jerome Powell)氏
COVID-19がアアメリカに猛威を振るい始めた頃、アメリカ連邦準備制度理事会アメリカ経済の崩壊を防ぐために努力したことをフォーブル誌は評価している。
ポンプリアーノ氏はその結果について、“ビットコイン3兆ドルのマーケティングキャンペーン”と呼んだ。
次回のフォーブス誌による評価は2021年版が1年後に発表される。それまで仮想通貨業界は、投資適格債の保管サービスなど、より多くのビットコイン企業財務および設備を目にすると予測しています。