米コインベース、リップル訴訟でXRP取引を停止
米国最大級の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は、米証券取引委員会(SEC)がリップル社を訴訟してから約1週間が経過した現在、来月から同プラットフォーム上で仮想通貨XRPの取引を停止することを発表した。
Given the SEC’s recent action against Ripple, all XRP books have been moved to limit only and Coinbase plans to fully suspend trading in XRP on Tuesday, January 19, 2021, at 10 AM PST. Afterwards, users will continue to retain access to their XRP funds. https://t.co/izreZvgHNl
— Coinbase (@coinbase) December 28, 2020
コインベース の公式発表によると、XRPの取引は12月28日から段階的に取引を停止し、2021年1月19日には完全に取引が停止される予定だという。またこの取引は、同社のユーザーがXRPを使用してウォレットにアクセスすることには影響しない。
ユーザーは以前に発表されたSparkのエアドロップ(特定の管轄区域での承認を条件とします)の対象となり、Coinbase CustodyとCoinbase WalletでのXRPのサポートを継続します。
米SECは、先週提出された訴状の中で、リップル社の共同創業者ブラッド・ガーリンハウスCEOとクリス・ラーセン氏が、現在進行形で行われているXRPの無登録証券の売却を通じて13億ドル以上の資金調達を行ったと主張。この動きは、規制当局がXRPを証券として見なしていることを意味している。
リップルは2013年から現在に至るまで、この違法な有価証券の募集に従事していますが、リップルは2012年の早い段階で、特定の状況下ではXRPが連邦証券法の下で「投資契約」とみなされ、したがって証券とみなされる可能性があるという法的助言を受けました。
コインベースIPOとの関係は?
コインベースは今月17日、米国の株式市場への上場を目指して、IPO申請に関するフォームS-1の登録届出書草案を米SECに提出。同取引所のIPO(新規公開株)計画は今年7月、今年後半または2021年初頭に米国株式市場の上場を計画していることが報じられており、今回それが実現した形になる。しかし現時点で、コインベース側がどの証券取引所をターゲットにしているのかについて、現時点では明確ではない。
今回の未登録証券としてみなされている仮想通貨XRPの取引停止について、コインベースが申請するIPOが大きく関係している可能性が非常に高い。米金融当局が目を付けるリップル社に関連するXRPの取り扱いは、IPO申請の際に重大な改善項目として整備する必要がある。しかし公式発表ではIPOに関連した記載はなく、どのような経緯でXRP取引が停止したかは定かではない。
米国では他にも、仮想通貨取引所OKCoinが1月4日から米国におけるXRPの取引および、入金を停止すると発表している。現時点では、Bitstamp、OKCoin、CoinbaseがXRP取引を停止することが分かっている状況だ。