テスラ社、15億ドル相当のビットコイン保有判明でBTC最高値更新=保有額はマイクロストラテジー社に次ぐ

テスラ社、15億ドル相当のビットコイン保有判明でBTC最高値更新

イーロン・マスク氏がCEOを務める米電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)社が、15億5000万ドル相当のビットコイン(BTC)を購入したことが明らかとなった。これにより、ビットコイン価格は急激に上昇。執筆時点でBTC価格は史上最高値を更新し、47,000ドル(約500万)の価格をつけている。

TradingViewより画像引用

米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、テスラ社は15億5000万ドル相当のビットコインを保有しており、デジタル資産を随時または、長期的に取得・保有する可能性があることを示唆している。さらに同社は、適用される法律に従って近い将来、テスラ製品の決済手段としてビットコインを採用する予定であると記載されている。

2021年1月、当社は、十分な営業上の流動性を維持するために必要とされていない現金をさらに多様化し、リターンを最大化するための柔軟性を提供するために、投資方針を更新しました。取締役会の監査委員会によって正式に承認されたこの方針の一環として、当社は、そのような現金の一部を、デジタル資産、金地金、金取引所上場ファンド、および将来的に指定されたその他の資産を含む特定の代替準備資産に投資することができます。その後、この方針に基づき、ビットコインに総額15億5000万ドルを投資し、デジタル資産を随時または長期的に取得・保有する可能性があります。さらに、当社は、適用される法律に従い、当初は限定的に、近い将来、当社製品の支払い手段としてビットコインの受け入れを開始する予定であり、ビットコインを受領した時点で清算することもあれば、清算しないこともあります。

また、今回のテスラ社によるビットコイン投資の報道を受け、ビットコイン価格は急激に上昇。日本時間8日の最安値38,000ドルから47,000ドルと、約24%の上昇率を記録している。また価格の急激な上昇はビットコインだけではなく、他のアルトコインにも大きな影響を与えている。時価総額2位のイーサリアム(ETH)は過去24時間で7.25%上昇。米SECの訴訟問題を抱えるリップル社のXRPについても、過去24時間で17%上昇している。

イーロン・マスク氏は昨年12月、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジー社のマイケル・セイラー氏(Michael Saylor)CEOとTwitterでやり取りを交わし、セイラー氏はテスラ社のテスラのバランスシートの「大口取引」をビットコインに変換することについて説明していた。これに対してマスク氏は、「そのような大規模な取引も可能ですか?」と返信し、ビットコインへの関心を高めていたのだ。

イーロン・マスク氏、マイクロストラテジーCEOとBTCについて意見交換

2020.12.22

テスラの2020年12月31日までの会計年次報告書「フォーム10-K」によると、同社が現時点で保有するビットコインは同社の全キャッシュポジションの7.7%に相当している。しかし、マスク氏へビットコイン投資を勧めていたセイラー氏がCEOを務めるマイクロストラテジー社は、投資昨年からビットコインへ大量投資しており、32億ドル相当のビットコインを保有し、わかっている範囲で、最もビットコインを保有する上場企業となっている。