ユニスワップ、1日で流動性40%急落

ユニスワップ(Uniswap)流動性、1日で40%急落

分散型仮想通貨取引所(DEX)ユニスワップ(Uniswap/UNI)の流動性のほぼ40%がプラットフォームを離れ、流動性プロバイダーに対するUNI報酬が終了した。

CoinMarketCap より画像引用

NEXTMONEYでも「ユニスワップ、UNIファーミングが終了=11億ドルのETH解放の可能性」で報じた様に、今後の方向性について話し合うため、コミュニティコールを実施していた。Uniswapにロックされている資産総額は、11月17日のUNI流動性報酬プログラムの終了により、24時間で38%も急落した一方で、スシスワップ(SushiSwap/SUSHI)は預け入れ資産総額を2倍にし、積極的に流動性を追加させている。

DEFI PULSE より画像引用

Uniswapの預け入れ資産総額(ロックされた合計値)は、3日前に過去最高の30.7億ドルを記録し、その後は43%も減少。現在は17.5億ドルで、まだ下落している。なお、トークン保有者らは流動性プロバイダー向けのUNIトークンの形で報酬を復活させることを目指す新しいガバナンス提案に投票するプロセスに着手している。

仮想通貨を利用した音楽ストリーミングプラットフォームのオーディアス(Audius)のクーパー・ターリー(Cooper Turley)氏によって提案された新しい提案は、以前のプログラムと比較してUNI報酬の量を半分に削減するものである。

以前、250万のUNIトークンがUniswapのラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin/WTBC)/イーサリアム(Ethereum/ETH)、USDコイン(USD Coin/USDC)/ETH、テザー(Tether/USDT)/ETH、ダイ(DAI)/ETHプールの流動性プロバイダーに毎月配布されていたものの、新しい提案では、2カ月間、毎月125万のUNIが各プールに指定されることになる。これは、計1,000万トークンに相当し、UNIの現在の循環供給の約4.6%に相当するという。

コミュニティは最初に「スナップショット投票」に投票し、5日間で必要な投票数の2倍の二次「コンセンサスチェック」投票へ進むため、3日以内に25,000票を獲得する必要がある。コンセンサスチェックで5万票の賛成票が得られた場合、オーディアスの提案は本格的なガバナンス提案となり、実施承認されるには4,000万票の賛成票を集める必要がある。

この提案は、ライバルのDEX SushiSwapが、Uniswapインセンティブの提供を停止した4つのペアに流動性を提供するための新しいインセンティブを発表したのと同日発表されており、新しい報酬スキームは、プラットフォームの以前のインセンティブ構造に代わるものだ。

SushiSwapは、Uniswapの最初の報酬プログラムの終了の恩恵を受け、SushiSwapの預け入れ資産総額は、1週間で2億6000万ドルから5億ドル近くにほぼ倍増している。9月初旬、Uniswapに対して「ヴァンパイアマイニング」攻撃を開始した後、批判を集め、SushiSwapは流動性でトップのDEXとして一時的に浮上した。しかし、SushiSwapの優位性は短く、プロトコルの預け入れ資産総額は9月12日の14.3億ドルから一つ来た足らずで2億6500万ドルに、80%以上クラッシュしており、その後は先週まで横ばいの状態が続いていた。

ユニスワップ、UNIファーミングが終了=11億ドルのETH解放の可能性

2020.11.16

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!