米SEC、「仮想通貨」を最優先事項に
米証券取引委員会(SEC)のコプライアンス調査と検査オフィス(OCIE)は、仮想通貨によってもたらされる投資家のリスクを削減する目的として、2020年の最優先事項を「仮想通貨」に標準を合わせた。
「2020年の検査優先項目」と題された文書では、新たな資産として注目される仮想通貨が、あまり市場を理解し切れていない投資家たちにリスクをもたらす可能性があると主張。そのリスクを削減するためのSECは仮想通貨を最優先事項とするという。
またSECの文書では、 考えられるリスクについてOCIEが、SECに登録している市場参加者を特定・検査するとして次のように説明している。
「これらのリスクにより、OCIEはこの分野に従事するSEC登録市場参加者を引き続き特定および調査します。調査では、以下を評価します。
(1)投資適性、(2)ポートフォリオ管理および取引慣行、(3)クライアントの安全資金と資産、(4)価格設定と評価、(5)コンプライアンスプログラムと統制の有効性、(6)事業活動以外の従業員の監督」
OCIEの本来の役割は、投資家を保護することはもちろん、市場の完全性確保やリスク重視の戦略を通じて責任ある資本形成をサポートすることにある。また資産を通じて発生する詐欺の防止や、それらの属するリスク監視を行っている。
また昨年末、SECは企業の資本形成に大きな影響を与える可能性がある「認定投資家」の分類を拡大する方法を模索していることを発表しており、投資家の保護を最優先事項として活動を続けている。