CMEグループ、5月にマイクロビットコイン先物開始計画を発表

CMEグループが5月にマイクロビットコイン先物開始計画

世界最大のデリバティブ取引所の1つであるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)は、2021年5月にマイクロビットコイン先物契約を開始することを計画していることが明らかになった。

3月30日の公式発表によると、新しいオファリングは1つのビットコインのサイズの10分の1になるとのことで、現在のCME先物契約は5 BTC(295,000ドルに相当)でサイズ決定されているが、新しいMicro Futures契約は0.1 BTCから注文可能とのこと。CMEの新製品は、すでに米国規制当局からの承認を受けており、これにより、トレーダーはBTCを分数単位で取引できるようになり、ビットコイン投資のハードルを下げる可能性が期待されている。

これらのマイクロ先物契約は、機関投資家と資金の少ない個人投資家などが、ビットコインの価格リスクをヘッジするための別のツールを提供し、Coinbase(コインベース)、Gemini(ジェミニ)、Kraken(クラーケン)などの主要仮想通貨取引所からのデータを含むCMEの基準に基づいて提供されるとのことで、CMEグループの責任者は次のように語っている。

マイクロビットコイン先物の導入は、幅広いクライアントからの小規模な契約の需要に直接対応し、参加者が規制されたBitcoin FuturesをCMEグループで透明かつ効率的に取引できる方法で選択肢と精度を提供することができるでしょう。

 

CMEマイクロビットコイン先物開始計画はBTC価格に影響か

CMEグループによるマイクロビットコイン先物開始計画のニュースは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格にも影響を与えているとみられる。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べによると、3月31日15時半の時点でのビットコイン価格は、1BTC=6,541,000円台で推移しており、前日同時刻比2.62%、1週間で8.97%の上昇。さらに時価総額は122兆円目前にまで増えている。

ただし、ビットコイン価格の上昇については、NEXTMONEYの特集記事「PayPal、加盟店向けの仮想通貨サービスの開始を予定」で報じたように、大手決済サービスpaypalが、加盟店での支払い時に、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)をクレジットカードやデビットカードと同じように使えるサービスの提供を発表していることもあり、価格に影響を与える可能性があるとされている。

現状よりも少額での投資が可能なビットコイン・マイクロ先物の提供は、今年5月に開始すされる予定であるとのことで、ビットコイン投資家にとっては追い風となりそうだ。

PayPal、加盟店向けの仮想通貨決済サービスの開始を予定

2021.03.30