英国財務省がステーブルコインの規制を求める
英国のジョン・グレン(John Glen)財務相は、同国は最初に、より大きな仮想通貨市場ではなく、ステーブルコインの規制に焦点を当てると述べたことが分かった。
グレン財務相は、3月30日に開催された金融の会議で、大手企業がセクターを支配した場合、国の脅威となるため、当局はステーブルコインを規制する必要があると述べたほか、金融サービス大臣の発言を引用して次のように語っている。
既存のオンラインサービスを拡張してプラグインできるため、一部の企業が迅速に優位に立ち、他のプレーヤーを圧倒する可能性がある。
より広い仮想通貨市場規制は迫っていない
英国内では、より広い世界の仮想通貨市場のための法的枠組みを作成するように金融専門家からの要請が実際に届いているにもかかわらず、グレン財務相は“より広い仮想通貨市場”を規制することはステーブルコインほど差し迫っていないと述べている。
同財務相によると、支配的なプレーヤーが市場を征服することは許可されていないが、人気のある企業が市場を立ち上げるために必要な規制当局の承認を得ると、事態は一夜にして変わる可能性があると警告している。この発言は、Facebook社によって立ち上がったLibraプロジェクトのステーブルコイン計画発表後の混乱経験による発言とみられている。この計画は、後にNEXTMONEYの特集記事「フェイスブックのリブラ、「Diem」にブランド変更」で報じたように、Diemとしてブランド名が変更されている。Libra Associationによって管理されているこのプロジェクトは、メンバーが他の仮想通貨に見られるボラティリティの問題がない仮想通貨の発売を計画している。しかし、ソーシャルメディア分野で圧倒的な支持を得ているFacebookが現時点では優勢であり、月間20億人以上のアクティブユーザーが存在しているため、世界の規制当局は同社による仮想通貨発売の動きに反対している。
異なるルール
英国は以前、ステーブルコインの規制を検討しており、同国の規制当局は、仮想通貨の電子マネールールの発行を拒否している。
FCA(金融行動監視機構)の消費者流通政策の責任者であるアレックス・ロイ(Alex Roy)氏は、ステーブルコインと電子マネーについて、前者は法定通貨または資産に裏打ちされているため、ステーブルコインと電子マネーが同じルールセットを持つことは不可能であると述べている。