仮想通貨取引所でのBTC購入額が、マイナー売却額の20倍に
ビットコイン価格は、17,000ドルに近づくにつれ、2020年の最高値を更新し続けている。執筆時点のビットコイン価格は16,615ドルで取引され、その時価総額は3,100億ドルを突破している。
仮想通貨アナリストWill Woo氏が17日、仮想通貨・ブロックチェーン分析企業Glassnodeのデータを引用し、取引所での1時間ごとのビットコイン購入額が、マイナーの販売額の20倍近くなっていることをツイートした。これは先月の取引所の純購入者が、この期間中にマイナーの売りを圧倒していることを示しており、BTC価格は最近で50%以上上昇している。
Since #Bitcoin was at $11.4k a month ago, miners have been selling an average 11 BTC per hr at exchanges.
In comparison 214 BTC per hr has been scooped off exchanges. This is net flows of buyers over sellers.
This week’s average is 328 BTC per hr.
(@glassnode data)
— Willy Woo (@woonomic) November 17, 2020
ビットコイン、仮想通貨の伝道師とされるLark Davis氏も同様に、「先月、14.5万ビットコインが取引所を離れ、その間に採掘されたのはたったの2.7万ビットコイン…… もうすぐmoon(月へ行く)」とツイートし、今後のビットコイン価格へ前向きな姿勢を見せている。また大手オンライン投資仲介「eToro」のマネージングディレクターであるGuyHirsch氏は、ブルームバーグに対して次のように語っている。
今回のラリーは様々な点で明らかに異なっている。投機的な動きは少なく、最近の動きが“カタツムリの動き”で進んでいるにもかかわらず、それは正しい方向に向かっている。一般的に言えば、我々は何が起こっているかについて非常に強気だ。
グレイスケールの総保有ビットコインは、驚異の「506,000BTC」
これらの大きな動きは、ビットコイン価格へ直接反映しており、これらの一連のビットコインへの関心が高まる中、大手企業や資産運用企業などもさらなるビットコインへの保有に積極的な姿勢だ。実際に、仮想通貨投資信託を提供する米運用会社グレースケール(Grayscale)は先週、15,114BTC(2億4,100万ドル)を購入し、同社が所有するビットコインの総数が、506,000BTC(81億ドル)になったことを明らかにした。
グレースケールは現在、合計100億ドル相当の仮想通貨を管理しており、上場企業に関連した保有ビットコイン総額814,359BTCの62%、ビットコインの時価総額全体の2.29%を占めている。