モルガン・スタンレー、裕福投資家にBTCファンドへのアクセス提供へ

モルガン・スタンレーが最も裕福な層へのBTCアクセスを提供

Morgan Stanley(モルガンスタンレー)が、最も裕福な顧客にビットコインファンドへのアクセスを提供するアメリカ初の銀行機関になった事が分かった。

米国の大手銀行としては初めて、2大企業の助けを借りて、モルガンスタンレーが、資金力のあるクライアントに3つのビットコインファンドへのアクセスを許可していることが分かった。CNBCによると、これらの資金は、リスク許容度が高く、ニューヨークの会社が少なくとも200万ドル(約2億1,800万円)を保有している超リッチ層のために予約されるという。

同社は、40億ドル(約4,364億円)近くの運用資産を誇り、ファイナンシャルアドバイザーの人員は16,000人にまで達している巨大企業だ。同社がサポートする3つのファンドのうち2つは、マイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏が率いるGalaxy Digital(ギャラクシーデジタル)の関連会社であるGalaxy Digital Capital Management(ギャラクシーデジタルキャピタルマネジメント)が所有。3つ目はニューヨーク・ストーンリッジのビットコイン子会社であるNYDIG(New York Digital Investment Group=ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ)とFSInvestmentsによって共同運営されているとのこと。

昨年末より高騰しているBTCによって裕福層をターゲットに

認定投資家は、Galaxy BitcoinFundまたはFSNYDIG SelectFundの最小投資額は、FSNYDIG SelectFundが25,000ドル(約270万円)だが、Galaxyの機関投資家向けファンドの最低投資額は、なんと、約5億5,000万円に設定されている。ただし、今回のモルガン・スタンレーが提供するビットコインファンドへのアクセスについては、いずれかに少なくとも25,000ドルを投資するという条件だ。

モルガン・スタンレーは、投資を顧客の純資産の2.5%以上をビットコインに投資することを許可しておらず、仮想通貨へのアクセスを劇的に制限している。

CoinMarketCapより画像引用

昨年末より、多くの大手銀行が仮想通貨に注目している。1年前、ビットコインの価格は1 BTC
=70万円にまで下がった。しばらくは緩やかな上昇にとどまっていたものの、2020年12月を境に急上昇し、3月14日には1BTC=6,633,000円の市場最高値を樹立しており、CoinMarketCapによると、1BTC=6,368,000台後半で推移しており、前日同時刻比4.43%、1週間で 6.50%の上昇、時価総額も 1189兆円に届きそうな勢いである。

昨年末、モルガン・スタンレーは、NEXTMONEYの特集記事「モルガン・スタンレーがマイクロストラテジー株式10%を購入」で報じたように、マイクロストラテジー社の株式10%を購入しており、ビットコインで50億ドル(約5,450億円)以上を保有している。

モルガン・スタンレーがマイクロストラテジー株式10%を購入

2021.01.12