グレースケール、「チェーンリンクトラスト」を発売か

グレースケールがチェーンリンクトラスト発売か

GrayscaleChainlinkTrust(LINK)と呼ばれるエンティティが先月デラウェア州に設立され、設立に資産運用会社のグレースケールが関与しているのではないかとみられている。

デラウェアを拠点とする企業体へのミステリーファイルの提出により、仮想通貨投資マネージャーのグレイスケールが分散型コンピューティングネットワークChainlinkのトークンであるLINKに足を踏み入れているのではないかという疑いが生じている。

同州の企業部門によると、先月、「グレースケールチェーンリンクトラスト(LINK)」と呼ばれるものがデラウェア州に設立され、企業名がグレイスケール社が提供しているグレイスケールビットコイントラスト(BTC)やグレイスケールイーサリアムトラスト(ETH)などの名前に似ており、ChainlinkTrustの背後にグレイスケールが関与しているのではないかとみる者もいる。

しかし、現段階では同社が関与しているという保証は今のところなく、グレイスケールもこの件に関するコメントはしていない。

グレースケールが多数の新製品発売か

新たに発覚したミステリーファイリングが本当にグレースケール社が関与する新プロジェクトであった場合、同社はチェーンリンクトラストを含む多数の新製品を発売するように設定される可能性がある。

デラウェア州企業部門によると、2020年12月18日にグレースケールチェーンリンクトラストが設立されている。さらに同日、Basic Attention Token(BAT)Trust、Decentraland(MANA)Trust、Livepeer(LPT)Trust、およびTezos(XTZ)Trustも開始されていることが判明している。

ここで気になるのが、提出されたミステリーファイリングには、トラスト登録代理人として、グレースケールではなく「デラウェアトラストカンパニーが記載されており、正当性に疑問を投げかけている。デラウェアトラストカンパニーは、公式サービスプロバイダーの1つとしてグレイスケールのウェブサイトに掲載されており、2013年のグレイスケールビットコイントラストの提出にも同じ詳細が使用されている。

それでも、新しい信託が開始されるのは確実ではなく、実際2カ月前の2020年10月、ファイルコイン(FIL)トラストが作成されているものの、現段階でまだ公開されていない。

グレイスケールは270億ドルを超える資産を管理しており、その多くはビットコインの価格を大まかに追跡する投資手段であるグレイスケールビットコイントラストにある。同社は他に8つの信託を提供しており、そのうち7つは、Stellar、Ethereum、Litecoinなどの単一資産を中心としている。