中国の検索エンジン、Binance、Huobi、OKExのキーワードを検閲ブロック

中国の検索エンジンがBinance、Huobi、OKExをブロック

中国最インターネットサービスのバイドゥ(Baidu:百度)とウェイボ(Weibo:微博)は、中国の投資家に対応する 3 つの主要な仮想通貨取引所のキーワードに対し、検閲を行っているのではないかと海外メディアが報じている。

検索大手バイドゥのデスクトップ版・モバイル版ともに、フォビ(Huobi)、バイナンス(Binance)、オーケーイーエックス(OKEx)の中国語または英語の名前を検索すると、検索結果がゼロになったことを仮想通貨関連メディアのThe Blockが報じた。

現時点ではバイドゥが3仮想通貨取引所の名称が含まれたキーワード検索結果をまだ禁止していない。そのため、バイドゥを介して中国語で「Huobi」や「Huobi app download」を検索すると、数百万の検索結果が表示されるとのこと。一方でTwitter などのSNSプラットフォームウェイボは、すでに措置を講じており、Huobi、OKEx、Binance の英語または中国語名が含まれたキーワードまたはキーワードの組み合わせを検索しても、検索結果が表示されなくなっておりとのことだ。ただし、検索結果は表示されなくなったものの、投稿にかんしてはまだ削除措置が講じられていないことから、現在も引き続き直接表示が可能となっている。

中国による仮想通貨の取り締まり強化

中国の2大インターネット大手がいつ検閲を開始させたのかは厳密には不明であるが、中国の仮想通貨ユーザーらが現地時間の6月9日(水曜日)午後遅く、これらの変化に気が付いたという。

これらの措置は、当NEXTMONEYの特集記事「中国自主規制団体、金融機関と決済企業に仮想通貨取引関連サービスの提供を禁止」、「HuobiとOKExが中国政府の取り締まりで顧客サービスに制限」、「Bybit、6月15日に中国の電話番号に登録されている全アカウント閉鎖へ」、「中国の内モンゴル自治区が仮想通貨マイニング禁止8措置を設定」、「中国のツイッター「微博」が大量の仮想通貨関連アカウントを禁止」でこれまで中国の一連の規制を報じてきたが、この流れに続く措置とみられている。

政治的にデリケートと言えるコンテンツ関連が多い自己検閲に加え、中国のインターネット サービスは、検索結果でフィルター処理する必要のある用語やコンテンツに関し、中国のサイバースペース管理局から指示を受け、その都度新たな措置を講じている。

現時点で、2 大インターネット大手のターゲットは中国内の仮想通貨トレーダーにサービスを提供している仮想通貨取引所に限定されている様にも見える。

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