ビットコイン価格が大幅下落
6月21日(月曜日)のビットコイン(Bitcoin/BTC)価格は、CoinMarketCapの調べによると、6月21日19時半時点のビットコイン価格は、1BTC=3,590,000円(32,700ドル)台を推移しており、前日同時刻比-4.24%、1週間で-17.06%、時価総額は70兆円を切る67兆円台にまで下がった。
CoinMarketCapより画像引用
この大幅なビットコイン価格の下落要因として、中国によるビットコインまたは仮想通貨に関連した取引に、サービスの使用を禁止を発表した主要銀行の取引ルールから来ているとみられている。今回の要因につながったとみられる主要銀行であるのが、中国でNo.3の規模を誇る中国四大商業銀行の一つである中国農業銀行だ。仮想通貨ジャーナリストとして広く知られるコリン・ウー(Colin Wu)氏はツイッターで次のように述べている。
China’s third largest bank, the Agricultural Bank of China, issued a statement on June 21 stating that it prohibits the use of its services for virtual currency transactions such as Bitcoin.
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) June 21, 2021
中国で3番目に大きい銀行である中国農業銀行は6月21日に声明を発表し、ビットコインなどの仮想通貨取引でのサービスの使用を禁止していると述べました。声明は、関連する行動が発見されると、口座取引は直ちに停止され、顧客との関係は終了し、関連する部門が報告されることを強調しました。
ビットコイン価格下落の要因とは
今回の下落は神経をとがらせるものではないとみられているものの、当NEXTMONEYの特集記事「中国の内モンゴル自治区が仮想通貨マイニング禁止8措置を設定」などで報じているが、中国による以前の発表および行動と一致している。
マイニング業者が取り締まりに直面し、当局が2017年以降に実施している仮想通貨に対する既存制限を繰り返し実施しているため、中国はここ数週間でビットコイン頭痛の種となっている。ただし、大手仮想通貨メディアのCointelegraphが報じているように、下げ圧力は典型的な過剰反応とみられ、最終的にはビットコインは中国の依存から離れることで恩恵を受けると多くの人が主張している。
Ok guys. Seems like the bank deleted the notice only a few minutes after it released. https://t.co/6YrXyVthOm pic.twitter.com/PCbVIQYUru
— 8BTCnews (@btcinchina) June 21, 2021
今回の件で注目したいのが、現地メディア8BTC news公式Twitterでツイートされたように、中国農業銀行による発表が、その後削除されたという事実である。この削除が何を意味し、今後ビットコイン価格にどこまで影響および広がりを見せるのか、注視するしかなさそうだ。資産運用会社のCapriole(カプリオール)のチャールズエドワーズ(Charles Edwards)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。
中国のマイニング禁止の最悪のシナリオが今や実行された。ビットコインネットワークは、その歴史上最大の攻撃を経験したばかりです。