仮想通貨LTC総供給量の93%が、1日で取引される=ウォッシュトレード
人気の仮想通貨監視リソースCoinMarketCapのデータによると、2019年12月2日にLitecoinのおよそ93%が取引されたことを明らかになった。これに関して著名なアナリストの1人はウォッシュトレーディングの問題は手に負えないものであり、間違いなく考慮すべき問題であると述べている。
I think this wash trading thing is getting a bit out of hand @CoinMarketCap.
Reported 24-hour volume of Tether is nearly 5 times the total market cap.
If we believe these numbers, 30% of all BCH in circulation has traded today, 66% of all EOS, and 93% of all Litecoin. pic.twitter.com/BbpQIYGjg2
— Mati Greenspan [not trading advice] (@MatiGreenspan) December 2, 2019
ま最も著名で人気のある仮想通貨アナリストの1人であるMati Greenspan氏は、CoinMarketCapでのウォッシュトレーディング問題について「少し手に負えなくなってきている」と指摘。次のようにコメントした。
「ライトコインはここ最近、人気の低迷に悩んでおりそれを考慮すると今回ライトコインにてウォッシュトレーディングが行われたことに妥当性があると考えることができるだろう。」
今回のようにウォッシュトレーディングで市場の取引量の半数以上が取引されてしまうことはこれだけにとどまらないとGreenspan氏は指摘している。というのも仮想通貨の出来高は他の金融資産と比較するとかなり小さく、ビットコインに関しても24時間の取引高は1億8300万ドルほどしかないのが現状である。
そのため他の金融資産よりも簡単にウォッシュトレーディングを行うことが可能になってしまい、一度に大量の通貨が取引されてしまうという問題点がある。
このようなことが可能になってしまうと通貨の価格操作が容易になってしまったり、セキュリティの面からも多くの問題を抱えることになってしまう。これについて11月にCoinMarketCapは、通貨がどれだけアクティブに取引されているかを表示するための「流動性」という指標を導入することになっていたが、この点に関しては改善の余地が残されている。