バイナンス、dApp評価プラットフォームを買収
マルタ諸島に拠点を置く仮想通貨取引所バイナンスは、データ・ドリブンの研究及び広告サービスをdAppに提供する評価プラットフォーム、DappReviewを買収したと発表された。DappReviewは、13のパブリックブロックチェーン全体で3,900を超えるdAppのデータ分析、ユーザーインサイト、及びdApp情報を提供している。また120ヶ国以上で30万人を超える月間アクティブユーザーを集めている。
公式アナウンスによると今回の買収は、堅牢なグローバルブロックチェーンエコシステムを構築するためのBinanceの一貫した取り組みの一つで、BinanceX、TrustWalletに続く新たな取り組みになる。バイナンス北京の創業者であるViktor Radchenko氏は、今回の買収で既存のdappの改善や、新たなブロックチェーンのユースケースを作成できるなど、様々なシナジーが生まれると語る。
「近い将来Trust Wallet(バイナンスが提供する仮想通貨ウォレット)はDappReview APIを統合し、新しくdAppや暗号ゲームを簡単に探索できるようにするとともに、Defi(金融)サービス、分析、および法律に関するより多くの洞察を提供することができるようになる。」
バイナンスの今後の活動
またバイナンスはマーケティングや事業開発など非技術分野においてDappReviewのサポートを行うことを決定しており、プラットフォーム自体の技術開発や独立性は維持し続けるとのこと。これに関してDappReviewの創設者であるVincent Niuは以下のように語っている。
「Binance XとLaunchpadと提携することで、DappReviewはより才能のあるdApp開発者を招き入れ、有望なdAppプロジェクの資金調達をアシストすることができる。」
バイナンスは最近上海の事務所を閉鎖したばかりだが、DappReviewは北京に事業拠点を構えている。そのため今回の買収により、実質的にバイナンスは北京に拠点を置く完全子会社を手に入れたことになる。
バイナンスは、今回合意した買収の取引条件及び事業体についての具体的な開示をしてはいない。