グレイスケールがビットコインミニトラストETFを提案
グレイスケールは、ビットコインETFの手数料を削減するため、SEC(米国証券取引委員会)に対してビットコインミニトラストの承認を求めている事が分かった。
Today, Grayscale submitted a Form S-1 for a new spot Bitcoin ETF called Grayscale Bitcoin Mini Trust with the U.S. Securities and Exchange Commission.
Upon appropriate regulatory approvals, the ticker for this product would be $BTC.Pending approval, we plan for this new ETF to… pic.twitter.com/1EQk7jan2R
— Grayscale (@Grayscale) March 12, 2024
本日、グレイスケールはグレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラストと呼ばれる新しいスポット・ビットコインETFのフォームS-1を米国証券取引委員会に提出しました。
適切な規制当局の…
このミニトラストは、同社の既存の280億ドル(約4兆円)のGBTC(Grayscale Bitcoin Trust)スポットビットコインETFに、より費用対効果の高いオプションを提供することを目的としている。今提案は、最近のSEC提出書類で詳述されており、GBTC ETFから株式の一部を再割り当てすることで新規募集に資金を提供するというグレイスケールの戦略概要を示唆している。
グレイスケールビットコインミニトラストの導入は、現在のGBTC投資家に対する総手数料を引き下げることを目的としており、新しいファンドへの移行に伴うキャピタルゲイン税の負担なしで経費の削減を約束。競合他社よりも手数料が高いにもかかわらず、キャピタルゲイン税の回避が投資家をGBTCに結び付ける重要な要素であることを考えると、この提案は重要である。
ミニトラストは競争力のある代替品として位置づけを目指す
新ミニトラストの具体的な手数料体系はまだ発表されていないが、内部関係者らは、これが市場の下限に沿ったものとなり、既存のビットコインETF商品の中でも競争力のある代替品として位置づけられることを示唆している。
GBTCは、手数料率が1.5%と高いにもかかわらず、クローズエンドファンドからETFに転換しても市場での優位性を維持。このレートは、EZBC(フランクリン・テンプルトン・デジタル・ホールディングス・トラスト)やBITB(ビットワイズ・ビットコインETF)などの競合他社が提供する手数料がそれぞれ0.19%と0.2%と低いのとは対照的である。業界内でETFの標準バージョンとミニバージョンを立ち上げることは、より幅広い投資家の好みや財務能力に応えることを目的とした確立された慣行となっている。
2024年初めにいくつかのビットコインスポットETFが承認されて以降、GBTCから100億ドル(約1.47兆円)を超える大幅な流出がものの、メインファンドの価値は安定。この安定性は主に、こうした資金流出の影響を相殺した強気の仮想通貨市場によるものだ。