BitwiseがSolanaステーキングETFを上場、CanaryはLitecoinとHBARで追随

ソラナ、ライトコイン、HBARのETF上場を象徴するデジタル金融イメージ。未来的な取引画面と暗号資産のシンボルが並ぶ。

米国市場でアルトコインETFが相次ぎ始動し投資手段が拡大

Bitwise Asset Management(ビットワイズ・アセット・マネジメント)とCanary Capital(カナリー・キャピタル)は、ソラナ(Solana/SOL)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ヘデラ(Hedera/HBAR)を対象とするETF(上場投資信託)を相次いで上場した。

日本語訳:
BSOLのご紹介- Bitwise SolanaステーキングETF。明日から取引開始。 – スポットSOLに100%直接エクスポージャーを持つ初の米国ETP – Solanaの平均ステーキング報酬率7%以上を…

なかでもBSOL(Bitwise Solana Staking ETF)は、米国初のソラナステーキングETFとして注目を集める。

BitwiseがBSOLで先陣を切る

BSOLはNYSE Arcaに上場し、ソラナへの100%スポットエクスポージャーを提供する。

ファンドは保有資産の100%ステーキングを目標に掲げ、Helius Labsが報告した直近90日平均で年率7%以上の報酬率を目指す。ステーキング運用はBitwise Onchain Solutionsが担い、Heliusの検証技術を活用する。

手数料は当初3カ月間または運用資産10億ドル(約1,529億円)到達まで0%、以降は経費率0.20%。Bitwiseの最高投資Bitwiseはソラナを「資本市場をオンチェーン化する重要なプラットフォーム」と表現し、その効率性とスピードを評価した。

初日の取引高は5,540万ドルに達し、ブルームバーグのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏による5,200万ドル(約79.5億円)の予想を上回った。BSOLは上場前に2億2,300万ドル(約341億円)超の資産を確保しており、機関投資家の関心を裏付けた。

一方、Canary Capitalが手掛けるHBAR ETF(HBR)は初日取引高が約800万ドル(約12億円)に達し、Litecoin ETF(LTCC)は約100万ドル(約1.5億円)を記録した。

なお、グレイスケールによるSolana ETF(GSOL)は、10月29日に取引開始を予定している。

規制明確化が後押し、投資家の選択肢が広がる

今回のETF上場は、SEC(米国証券取引委員会)が2025年5月29日に発表したスタッフ声明で「一部のPoS活動は証券募集に該当しない」と明確化したこと、さらに8月に流動性ステーキングプログラムへガイダンスを拡張したことが後押しとなった。

Bitwiseは欧州で類似のソラナステーキング商品を展開していたが、米国ではこの規制明確化を受けて参入を決断した。

BSOLはウォレット管理やバリデータ選定などの手間を排除し、ステーキング収益をETFの枠組みで取り込む新しい投資手段として位置づけられる。仮想通貨ETF市場が成熟し、投資家の関心がビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)からソラナなどの他ネットワークへ広がる中、BSOLは規制された環境下でステーキング収益を得るという新たな投資モデルを示した。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム