機関投資家の仮想通貨ビットコインへの関心が低迷

機関投資家の仮想通貨ビットコインへの関心が低迷

昨年の春から2019年の夏にかけて仮想通貨は大きくその価値を上げたが、それは機関投資家の投資によるものだと考えられていた。しかし、その後仮想通貨の価格は下落し始めており、現在では機関投資家による仮想通貨への関心はかなり低いものになっているとのことである。

ブロックチェーン、仮想通貨分析企業TheTIEは、「機関に関する言及/ビットコインの見出しの機関」というタイトルで以下の画像をツイート。 2017年10月以降に収集された85,000以上の出版物の見出しからデータを取得したところ、ビットコインへの機関投資家の関心は、2019年夏に大幅な成長を遂げた後、最低水準まで急落している。

価格への影響について

最近の価格への影響は、非常に期待されていたBakkt先物などのビットコイン先物商品は、思うように取引ボリュームが増えていない現状がある。実際に数ヶ月ほど前までは多くの機関投資家が仮想通貨に強い関心を示していると考えられており、夏頃のビットコイン価格の高騰は機関投資家によるものだと考えられている。

2017年に見られた仮想通貨バブルでは機関投資家の参入によりアルトコインまでもバブルを起こしていたことから、2019年上半期はこの流れがないことからも機関投資家の関心が薄れているようである。またタイの研究者は今年に入ってから仮想通貨に関するニュースの見出しについても、「機関」や「ビットコイン」という見出しを含んでいるものが著しく低くなっていることを挙げている。

アナリストも同様なことを述べており、2017年10月以来ビットコイン関連の見出しで「金」という言葉が使われた見出しは最低水準であることを明かした。4月にビットコインの価格が底を打った後、ビットコインと金に関する話題は非常に多く見受けられていたが、GBTCの価格が7ヶ月間で最低値に下がっていることなどからも仮想通貨自体への機関投資家の関心が薄れていることがわかる。

Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)とは
Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)とは、グレイスケール・イベントメンツが結成する、オープン・エンド型投資信託である。

機関投資家の仮想通貨への関心の薄れとは裏腹に多くの投資家は、機関投資家が仮想通貨に参入していると考えているようであり、Bitmexでは依然として膨大な量の先物を取引し続けている。さらにデータ分析会社であるSkewは、新しくリリースされたBinance Futuresでは初日であるにも関わらず、1億7000万ドルの先物が取引されたことを明かしている。

今後機関投資家の仮想通貨への関心はどうなっていくのか引き続き注目して行きたい。