VisaとBridge、ラテンアメリカでステーブルコイン連動カードの試験運用へ

VisaとBridgeがステーブルコイン連動カードの試験運用へ

VisaとBridgeは、カード会員がVisa加盟店でステーブルコイン残高を使って購入できるカード発行製品を立ち上げるために提携した。

両社は2025年4月30日(水曜日)付け公式発表、今提携により、Stripe傘下のステーブルコインオーケストレーションプラットフォームであるBridgeを利用するフィンテック開発者は、ステーブルコイン連動型Visaカードをエンドユーザーに提供できるようになると発表。このサービスにより、アルゼンチン、エクアドル、コロンビア、チリ、ペルー、メキシコのラテンアメリカ6カ国でカードプログラムの発行が可能に。また、今後数カ月以内に、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの国々にも拡大される予定だ。Visaの最高製品戦略責任者であるジャック・フォレステル(Jack Forestell)氏は、公式発表の中で次のように述べている。

かつては仮想通貨コミュニティに限定された技術だったステーブルコインは、ニュースの見出しやディナーパーティーの話題、そして近い将来には日常的な取引にも浸透しつつあります。私たちは、ステーブルコインをVisaの既存のネットワークと製品に、スムーズかつ安全な方法で統合することに注力しています。Bridgeとの提携は、ステーブルコインを日常生活で利用できるようにするための重要な一歩であり、消費者はお金の管理と使い方の選択肢を広げることができます。

Bridgeのザック・エイブラムス(Zach Abrams)CEO(最高経営責任者)兼共同創業者は、この提携により、誰もが使い慣れたカードをタップするだけでステーブルコインを利用できるようになると述べている。

ステーブルコインは、通常は米ドルなどの非変動資産に裏付けられた仮想通貨の一種である。仮想通貨の支持者は、トレーダーが従来の銀行を介さずに取引を実行するために仮想通貨を利用するため、仮想通貨を仮想通貨経済の屋台骨と見なしており、仮想通貨ユーザーは、このようなデジタルトークンを非管理型モバイルウォレットで保有できる。

ステーブルコインは将来有望な分野

Visaのライアン・マキナニー(Ryan McInerney)CEOは4月29日(火曜日)、ステーブルコインは相互運用性とプログラマビリティという点で将来有望な分野だと述べた。

マキナニーCEOは同社の四半期決算説明会で、同社は相互運用性を拡大し続けており、週7日間のステーブルコイン決済を初めて開始し、累計決済額が2億ドル(約288.3億円)を超えた事を明らかにした。

Visaは近年、仮想通貨を促進する取り組みを数多く導入しています。

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