VALRが南アフリカでトークン化された米国株取引を導入
仮想通貨取引所VALRは、xStocksを展開し、米国上場株へのトークン化されたエクスポージャーを提供する地域初のプラットフォームとなった。
アフリカ最大の取引量を誇るVALRは自社プラットフォーム上でxStocksを立ち上げ、ユーザーはプラットフォーム上でトークン化された米国上場株を取引できるようになり、アフリカ大陸で初めてトークン化された米国株取引を提供する仮想通貨取引所となった。
この新サービスにより、VALRユーザーは、Tesla、NVIDIA、Robinhood、Circle、Coinbaseといった主要企業の株式を追跡できるようになった。
同取引所のこの動きによりVALRユーザーは、デジタル資産を通じてテスラ(Tesla)、NVIDIA、ロビンフッド(Robinhood)、サークル(Circle)、コインベース(Coinbase)といった主要企業の米国株にアクセスすることが可能となり、新興市場における金融包摂が拡大することが期待されている。
Backedが2025年5月にローンチしたxStocksトークンは、米国上場株式およびETF(上場投資信託)の1:1で裏付けされたトークン化バージョンだが、所有権、議決権、その他の株主特権は付与されない。また、xStocksトークンは、株式の所有権を持たずに、テザー(Tether/USDT)、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、南アフリカランドと取引できる。
VALRのファルザム・エサニ(Farzam Ehsani)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、今回のローンチがアフリカ市場にとってどれほど意義深いものであるかを強調。xStocksのローンチは南アフリカおよびそれ以外の地域における金融の民主化に向けた大きな一歩であり、仮想通貨を通じて世界の金融資産へのアクセス性を高めるとともに、この分野におけるイノベーターとしてのブランドを強化したいと考えていルト述べるとともに、次のように語った。
当社のプラットフォームにおけるxStocksのローンチは、南アフリカの人々に選択肢と包摂性をもたらす革新的な商品へのアクセスを促進する上で極めて重要な瞬間です。仮想通貨と従来の金融を融合させることで、障壁を取り除き、かつてないほど容易に多くの人々にサービスを提供できる金融システムを構築しています。この取り組みは、VALRの世界的な知名度を高めるだけでなく、VALRユーザーという素晴らしいコミュニティに革新と進歩をもたらすという当社のコミットメントを再確認するものでもあります。
VALRとxStocksについて
2018年に設立されたVALRは、1,400社以上の法人および機関投資家と、世界中で150万人以上のユーザーにサービスを提供している。
同取引所は、パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、コインベースベンチャーズCoinbase Ventures、GSR、フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)傘下のF-プライム(F-Prime)といった投資家から5,500万ドル(約82.8億円)の株式資金調達を実施。今回の導入は、現実世界の資産をトークン化し、従来の金融市場と仮想通貨市場を橋渡しするというトレンドの高まりを反映している。
xStocksは、Backedが2025年5月に開始した米国上場株式およびETFを1:1で裏付けたトークン化された資産で、このトークンは価格エクスポージャーを提供するものの、保有者に所有権、議決権、その他の株主特権を付与するものではない。
ユーザーは、VALRのスポット市場でこれらのトークンを、Simple Buy/Sellターミナルを通じてUSDT、BTC、ETHなど、他の仮想通貨、または南アフリカランドと取引できる。トークンはソラナ(Solana)ネットワークを介して入出金でき、クロスプラットフォーム取引が可能である。
今回のリリースは、VALRがVALR Investイニシアチブの一環として最近導入したGarrington Capital USDプライベートクレジットトークン(USDPC)に続くものです。