コインチェック、MetapsAlphaの買収を発表

コインチェックがMetapsAlphaを完全子会社化

大手仮想通貨取引所のコインチェック(Coincheck)が、NFT(代替不可能なトークン)市場でのプレゼンスを拡大することを計画し、MetapsAlpha(メタップスアルファ)の買収を発表した。

東京に拠点を構える大手仮想通貨取引所であるコインチェックが本日、2019年9月からmiimeと呼ばれるオンチェーンNFTマーケットプレイスを提供しているブロックチェーン企業のMetaps Alphaの株式を100%取得し、完全子会社化したことを発表。コインチェックでは、2020年8月にブロックチェーンに記録されたデジタルアイテムであるNFTを取引するマーケットプレイスを2020年度内に提供開始することを発表しており、これに起因する子会社化とみられる。また、今週初め、同取引所はChilizとsocios.comによる非ファンジブルトークン(NFT)をNFTプラットフォームに一覧表示することを明かした。

NTF市場拡大を目指すコインチェック

公式プレスリリースによると、コインチェックはMetaps Alphaの買収により、NFT市場を拡大することを計画。同取引所は、イーサリアムブロックチェーンでのトランザクション処理に関連するNFT市場の拡大におけるスケーラビリティの問題について概説。現在、ガス料金のないオフチェーンNFTマーケットプレイスの開発に取り組んでいると述べ、次のように語っている。

昨年(2020年)のイーサリアムの需要増加とスケーラビリティの問題により、世界中の国々でさまざまな製品が宣伝されています。このような中、Coincheckは、国内外での事業展開に役立つとの考えから、オフチェーンとオンチェーンの両方のNFTマーケットプレイスを提供することを決定。この取り組みの一環として、Metaps Alpha Inc.を買収し、子会社にすることを決定しました。

 

急成長するNFT市場

NFT市場は、2020年の初めから急成長を遂げている。

NEXTMONEYの特集記事「Enjin、拡張現実NFTでファッション界に参入へ」で報じているように、EnjinがNFTを通じてファッション界に参入を表明したほか、昨年末には、「注目集まるNFTを活用したゲームがアニメ・ゲームサミット2021 Winterへ出展」によってアニメ・ゲーム業界関係者を対象にしたオンライン商談イベントを開催。NTFを活用したゲームアプリなどをPPRしている。他にも、「リアル・マドリード、NFTブロックチェーンゲームに登場」スペインプロサッカークラブのレアル・マドリードがNTFブロックチェーンゲームSorareに参入を報じており、NFY需要は今のところゲーム業界が一歩リードしている印象を受ける。

コインチェックでは、昨年9月、「コインチェック、Enjinと連携で「マインクラフト」で利用可能なNFTの取扱いに動き出す」で報じたように、世界的人気ゲームでの普及を視野に、Enjinと提携しているほか、Chilizは今週初めにCoincheckとのパートナーシップ提携を発表している。

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