キルギスの仮想通貨取引所Four Dragonsでハッキング被害
仮想通貨取引所Four Dragons(フォー・ドラゴンズ)は、セキュリティシステムの侵害を受け、「多額の資金が引き出された」と発表した。
キルギスに本拠を置く仮想通貨取引所Four Dragonsは、2024年2月22日にハッカー攻撃の犠牲となり、1億ドル(約150億円)相当と推定される未公開の仮想通貨が損失したことを公式サイトで明らかにした。ビシケク(Bishkek)に本社を置く仮想通貨取引所は、盗まれた金額を明らかにしていないものの、被害額が“重大”であることを認めており、顧客に向け、次のように述べている。
流動性の一部が失われたにもかかわらず、業務活動は通常通り継続しています。
なお、ハッカーがどのようにして同取引所のホットウォレットにアクセスしたとされるのかは不明である。
仮想通貨取引所への規制が設けられていないキルギス
ハッキング被害にもかかわらず、Four Dragonsは今回の事件は、顧客やパートナーに対する当社の義務に影響を与えることはないと主張している。
同取引所は、盗まれた資金が送金された16のビットコイン(Bitcoin/BTC)アドレスも明らかにしており、現時点では、盗まれた仮想通貨のかなりの部分が特定されたアドレスに残っており、同取引所は次のように語っている。
私たちはこれらの資金が使用されないよう最大限の措置を講じています。関係者の皆様にはこの情報を考慮していただくようお願いいたします。盗まれた資金の回収に協力した人には返金額の10%の報酬も提供します。追加情報を提供し、匿名性を保証する用意もあります。盗まれた資金の回収に協力した人には、返金額の10%に相当する報酬も提供します。追加情報を提供し、匿名性を保証する用意もしています。
キルギスの仮想通貨に関する規制状況は依然として進化しており、仮想資産を規制するための初期措置を講じているものの、特定の規制の実施に関しては依然としてかなりの不確実性と曖昧さが残っている。さらに、2022年に可決された法律は主に仮想資産のパラメータに対処するものであり、取引所を直接規制していないため、キルギスには仮想通貨取引所に関する具体的なガイドラインがないのが現状だ。