仮想通貨支持者アンドリュー・ヤン、大統領選挙から脱落

仮想通貨支持者アンドリュー・ヤン、大統領選挙から脱落

仮想通貨を支持していた民主党の大統領候補アンドリュー・ヤン氏が大統領候補者選において、有権者の支持を得られなかったため候補戦から脱落したことが明らかになった。

ヤン氏は、アイオワ州の党員集会で指名に必要な代議員獲得率が1%と全体の6位と伸び悩んでおり、また現在行われているニューハンプシャー州の予備選挙でも30%開票時点で2.9%と全体の8位という結果に低迷している。これを受けてヤン氏は、火曜日にニューハンプシャー州の記者団に対して、「私は数学者です。今夜、このレースで勝てる見込みがないことは数字から明らかです。その為、大統領選挙運動を一時停止することを決めました。」と語った。

2017年11月に大統領選を開始したヤン氏は大統領選の公約として、すべてのアメリカの18歳以上の国民全員に月額1,000ドルのユニバーサル・ベーシックインカムを約束していたり、連邦政府が仮想通貨およびデジタル資産市場をどのように扱い、規制するのかに関する明確なガイドラインを作成する公約を掲げていた。

またヤン氏は、アメリカ人が選挙の投票をするために投票所に何時間も並んでいることを指摘し、ブロックチェーンを導入すれば不正がない投票を瞬時に行うことができることなど、ブロックチェーンを支持する発言を度々行っていた。

大統領選に関しては、電気自動車テスラ・モーターズの創業者として知られるイーロン・マスク氏もヤン氏を支持しており、Twitterのリプライでヤン氏を支持するとのツイートをしたことが知られている。ヤン氏はこれまで選挙において「Make America Think Harder=アメリカよ、もっと真剣に考えよう」という合言葉を多く使っており、仮想通貨という新たな技術革新に関する知識や規制に対する考え方を表していた。