イーロン・マスク氏の純資産が5,000億ドルを達成
大手メディアのフォーブスによると、イーロン・マスク(Eon Musk)氏は、純資産5,000億ドル(約73.4兆円)に到達した初の人物となった。
イーロン・マスク氏は、史上初めて純資産5,000億ドルを達成した人物として正式に発表され、他のすべての億万長者を上回った。テスラ(Tesla)CEO(最高経営責任者)の資産額は、同氏が率いる電気自動車メーカーが世界で最も時価総額の高い自動車メーカーとしての地位を維持する中で、節目を迎え、スペースX、そしてxAIホールディングスによる富も加わった。世界的なテクノロジーセクターの拡大を受け、宇宙、AI、革新的な製造業への多角化が、同氏の驚異的な資産増加を支えている。
テスラの株価は水曜日に約4%上昇し、同氏の資産は93億ドル(約1.3兆円)増加。同氏が保有する12%の株式は1,910億ドル(約28兆円)に達し、EVメーカーの時価総額は12月の最高値に近づいた。
同氏の5,000億ドルの資産は、8月の株式公開買い付け後に1,680億ドル(約24.6兆円)と評価されたスペースXの株式42%と、今年初めのXとの合併後に約600億ドル(約8.8兆円)の価値となったxAIホールディングスの株式53%にも依存している。
法廷闘争の最中に1兆ドル報酬パッケージを提案
この記録は、イーロン・マスクが昨年(2024年)12月に4,000億ドル(約58.7兆円)のラインを突破してから1年足らずで達成された。
2025年4月、マスク氏はテスラの決算説明会で投資家に対し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の下、D.O.G.E.(政府効率化局)の役職に就任したものの、その後同職を退き、テスラに専念する意向を表明した。それ以来、テスラの株価はほぼ倍増し、時価総額は過去最高値の10%以内にまで迫っている。
2018年の株式付与が法的に宙に浮いたままの中、テスラの取締役会は9月にマスク氏への新たな報酬プランを発表。テスラが飛躍的な成長を遂げた場合、マスク氏は税引き前および株式公開費用控除前の株式価値で最大1兆ドル(約147兆円)相当の株式を保有する可能性がある。
この計画には、テスラの時価総額を今後10年間で8倍以上にするという目標も含まれており、同氏はXを介して「これは『報酬』の問題ではなく、テスラが何百万台ものロボットを製造する際に安全を確保できるだけの影響力を持つということです。将来、テスラ株を保有していないアクティビスト(物言う株主)の助言会社に追い出される可能性があるとしたら、私はそのような将来に納得できません。」と述べている。