HuobiとOKExが中国政府の取り締まりで顧客サービスに制限

中国勢府取り締まりで中国ユーザーに制限

中国政府がビットコインのマイニングと取引を取り締まると発表してから、仮想通貨取引所のHuobiOKExは、中国の顧客が一部のサービスにアクセスするのをブロックし始めたことが明らかになった。

Huobiは市場の最近の動的な変化を理由に、投資家の利益を保護するために特定の市場の顧客に対し、仮想通貨デリバティブ取引を一時的に停止しており、Huobiのスポークスマンは、同取引所が中国でのデリバティブ取引を停止したことについて特に言及していないものの、トレーダーが制限を報告したのは中国の顧客のみであるとのこと。中国が2017年に仮想通貨取引所を禁止した際、香港やシンガポール、韓国などの海外に事業を移していたが、禁止にもかかわらず、親会社が中国国外で事業を続けていたため、取引プラットフォームはこの時点まで中国の大規模なユーザーベースを維持できている。

一方で、OKExの広報担当者はは、5月25日(火曜日)の午後2時から、ピアツーピアプラットフォーム上の中国ユーザー向けにトークンOKBの取り扱いを一時的に除外する事を明らかにしている。広報担当者は今回の対応について、具体的な理由を説明していないが、中国政府の規制遵守に対するOKExの取り組みによるものであると推測されている。

OKEx締め出し報道でOKBが大暴落

CoinMarketCapより画像引用

HuobiおよびOKExによるユーザー締め出しの報道により、CoinMarketCapの調べによると、OKBは先週67%の暴落。5月24日14時半の時点でのOKBかかくは、1OKB=1,336円(12.2ドル)前後で推移しており、前日同時刻比-4.07%、1週間で-56.22%の下落をみせ、時価総額も802億円強となっている。

CoinMarketCapより画像引用

また、ビットコインに関しても、中国での取引禁止のニュースを受け、31,000ドルまで下がった後、33,000ドルに回復したものの、今年の最高値である70,000ドルから50%の価格にまで暴落している。

HuobiとOKExの両取引所は、中国政府が2017年に仮想通貨取引所を禁止した後、中国を離れていたが、取引所は依然として大規模な中国の顧客基盤を維持しており、大きな影響があるとみられている。また、大規模な中国マイナーが国外に移転するにつれ、中国本土での禁止後にマイニングの存在が残るとは想像しがたく、マイナーの動向も注目視されている。

最近の仮想通貨の度重なる暴落は、イーロン・マスクがビットコインをバッシングに始まり、中国での新たな仮想通貨の取り締まりの発表が追い打ちをかけた結果となったようだ。