グレイスケール、追加で15,114BTC(約250億円)を購入

グレイスケール、追加で15,114BTC(約250億円)を購入

仮想通貨投資信託を提供する米運用会社グレースケール(Grayscale)は先週、15,114BTC(2億4,100万ドル)を購入し、同社が所有するビットコインの総数が、506,000BTC(81億ドル)になったことを明らかにした。

グレースケールは現在、合計100億ドル相当の仮想通貨を管理しており、上場企業に関連した保有ビットコイン総額814,359BTCの62%、ビットコインの時価総額全体の2.29%を占めている。グレイスケールのマネージングディレクターであるMichael Sonnehnshein氏は、今回の資金調達は今までで最大規模であると述べている。

グレイスケールはビットコイン以外にも、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC )などの仮想通貨投資信託を提供している。その中でも、グレイスケールが運営するグレイスケールビットコイントラスト(GBTC)は2013年に設立され、管理する資産の総額は、現在82億ドルを超えているとのことだ。

また、Bitcointreasuries.orgのデータによると、グレイスケール・ビットコイントラストは、481,711BTCを保有しており、これは上場企業が所有する総額814,359BTCの62%に相当する。グレイスケールビットコイントラストの取引額比率は、公表値の7割が機関投資家や企業関連の取引であり、米国で高まる企業のビットコイン投資がこのような現状を引き起こしたと考えられる。

イーサリアム投資信託(ETHE)も登録済み

さらに10月にグレースケールは、GBTCに続いてイーサリアム投資信託(ETHE)についてもSEC(米証券取引委員会)に登録したことを明らかにしており、今後はイーサリアムの運用総額も増加していくとみられている。

その一方で、15日にハードフォークが完了したビットコインキャッシュ(BCH)については、4680万ドル(約48億円)と運用資産額は減少しており、不確実性から投資家が敬遠している様子がうかがえる。ハードフォークの背景には、ビットコインキャッシュABC側が、マイニング報酬の8%を開発者資金に充当するというルールを提案したことから、ビットコインキャッシュノードと対立しているとのことだ。

記事参照:DeCrypto