米国、パスポート費用がビットコイン決済可能に
米国カリフォルニアに本拠を構えるビザ&パスポート処理サービスを提供する企業、ペニンスラ・ビザ(Peninsula Visa)社は、米国国務省の業務が通常に戻り始めた事を踏まえ、支払い方法としてビットコイン決済を受け入れることを発表した。
サンノゼに拠点を置くPeninsula Visa社が11月6日に発表した内容によると、同社は顧客にビットコイン(Bitcoin/BTC)を使用して選択したパスポートサービスの料金を支払うオプションを提供すると述べた。
同社は、小売業者の支払いファシリテーター(中立な促進者の立場)であるコインベース・コマース(Coinbase Commerce)が取引処理を担当し、同社の支援を受け、パスポートの更新、名前の変更、2冊目のパスポート取得、2回目のパスポート更新などの変更を提供するとのこと。16歳以上の米国市民については、4年間有効な2枚目のパスポートブックまたはカードに加え、10年間有効の「プライマリ」パスポートブックまたはカードを保持できる。
これまで、デジタル通貨を使用して米国のパスポートの支払いを行うことができた人は誰もいませんでした。この代替支払い方法を大切なお客様に提供する国内初の企業になることに興奮しています。コロナパンデミックの脅威が終わる事を楽しみにしており、旅行者にビットコインを介して支払う能力を提供することは、適切なタイミングで適切な動きのように感じます。
とPeninsula Visaのエヴァン・ジェームズ(Evan James)COO(最高執行責任者)は述べている。
コロナウイルス蔓延を抑制するための措置を受け、3月に米国政府機関と企業が最初に閉鎖された際、米国大陸とプエルトリコにある国務省の26のパスポート機関の多くが同様に影響を受け、パスポート処理が遅れていた。期間(時間)申請者だけでなく、結婚などの一般的なイベントのために文書を更新または変更するものも同様に遅れが生じ、LA Timesのレポートによると、9月23日時点で100万件近くのパスポートのバックログが生じていたという。
現在、国務省の事務所の多くは、直接パスポート申請者のためのスタッフですでに開設されている。政府機関は11月3日、標準申請の処理時間を10〜12週間、優先パスポートの処理時間を4〜6週間に短縮したと発表。
イギリスの民間企業であるlternativeAirlines社が今月13日、スイスを拠点とするデジタル決済処理業者Utrust社とパートナーシップの提携を発表。ビットコインのほか、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ダッシュ(Dash/DASH)、デジバイト(DigiByte/DGB)、ユートラスト(Utrust/UTK)などの仮想通貨保有者に対し、仮想通貨を使用して国際線チケットの購入機会を提供している。米国政府も特定のサービスのためにこのようなサービス提供を間近に控えているようだと地元メディアは報じている。