イングランド銀行の警告に市場が反応

英国ポンドの価値が2%下落

イングランド銀行(Bank of England)が金利を引き上げ、インフレを警告したため、英ポンドの価値が2%下落し、株価と仮想通貨が大幅に下落する中で、ポンドの下落が起こり、金利引き上げの影響が色濃く出た形となった事が分かった。

Yahoo!japanファイナンスより画像引用

英国ポンドの価格は、2020年にコロナパンデミックが始まって以来、最重要下落となり、米ドルに対して2%下落し、5月6日13時時点で1.24ドル、161.53円(Yahoo!japanファイナンス調べ)となっており、これは2021年12月以来の最低値である。また、債券市場もこのニュースの影響を受け、大手メディアのロイター通信は、2年間の英国債利回りが当日13ベーシスポイント低下して1.41%となった事を報じており、これらの投資は1カ月ぶりの安値となっている。さらに、世界の仮想通貨市場も7.0%下がっており、これは米国連邦準備制度理事会の利上げに関連している可能性が高いものの、英国の景気後退が一因となる可能性も指摘されている。

イングランド銀行が金利を引き上げ

ポンドの価値の下落は、イングランド銀行が金利を0.75%から1%に引き上げたのと同時期に行われ、これは2021年12月以来4回目の利上げであり、2009年以来の最高金利をもたらしている。

イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー(Andrew Bailey)総裁はこの傾向について、景気後退になるほど深刻ではないものの、経済を実際の景気後退のリスクにさらす「急激な景気後退」を示していると述べている。一方、世界銀行の金融政策委員会は、インフレ率が前年度末の8%ではなく、年末までに10%に達すると予測しているほか、失業率は2024年に3.6%から5%にまで上昇することを示唆している。

イングランド銀行は、これらの経済動向は、世界的なインフレ圧力の一因となっているロシアとウクライナの間で進行中の戦争の影響を受けていると指摘。また、戦争によるサプライチェーンの混乱や中国のコロナパンデミック対応も、この傾向のもう1つの原因として指摘されている。

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