イーロン・マスク氏、マイクロストラテジーCEOとBTCについて意見交換

イーロン・マスク、ツイッター上で投資について質問

2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」としてAmazonのCEO(最高経営責任者)とともに1位に躍り出るななど、大きな影響力を持つエンジニア兼実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏は、一時、ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトではないかと噂されるほど、仮想通貨市場にも絶大な影響力を誇っている。

そんなマスク氏が、マイクロストラテジー(Microstrategy Inc.)社のCEOであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏とツイッター上で、貸借対照表の大口取引をビットコインに変換することについて問い合わせていることがツイッターで判明した。

マスク氏の質問に対してセイラー氏は、12月20日付のツイートの中で、株主に1,000億ドルの利益をもたらしたい場合は、TSLAの貸借対照表をUSDからビットコインに交換する事を提案したうえで次のように述べた。

S&P 500(※1)の他の企業はあなたの先導に従い、やがて1兆ドルの恩恵に成長するでしょう。

(※1)エス アンド ピー ファイブハンドレッド=ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄のなかから代表的な500銘柄の株価を、浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化した指標の事を言う。

その後セイラー氏は、今年ビットコインで13億ドルを購入したと述べたうえでマスク氏に対し、テスラのCEOと「プレイブックを共有する」ことを申し出た。セイラー氏の発言に対してマスク氏は次のようにコメントした。

そのような大規模な取引も可能ですか?

今回のやり取りは、AssetDashによると現在時価総額が6,580億ドルを超える企業で、MicroStrategy CEOが、S&P500の他の企業を追う可能性があることを示唆している。

テスラとスペースXのCEOを務めるマスク氏の推定資産は1,530億ドル、約16兆円とみられているものの、昨年2月時点で個人的に保有している仮想通貨はわずか0.25BTCのみだった。一方のセイラー氏の純資産は約5億ドル、約520億円で、MicroStrategy社も、今年からビットコイン投資をするようになったばかりだ。

また、香港に本拠地を持つ仮想通貨デリバティブ取引所FTXのサム・バンクマン・フライド(SamBankman-Fried)CEOは、マスク氏に“1週間”でそのような計画を実行できると語り、Geminiのテイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)共同創設者も会話に加わり、マスク氏に対して次のようにアドバイスしている。

成し遂げるには十分な流動性がある

セイラー氏は、MicroStrategy社が今年8月、予備資産として2億5000万ドルのビットコインを初購入したことを発表。それ以来、ビットコインのサポートについて率直に発言している。

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