中国・共産党、「ブロックチェーン&デジタル通貨」の教本を発行

中国・共産党、「ブロックチェーン&デジタル通貨」の教本を発行

中国の共産党は、人工知能(AI)からブロックチェーンまで幅広い最先端技術の分野を取り扱う「数字货币」と題された教本を、主要幹部向けのデジタル通貨解説として重版した。ブルームバーグが報じた

ブルームバーグの報道で明かになった今回の教材の発行は、第2回目の重版であるという。第1段目の発行は3カ月前に発行されたようだ。また教材の内容は、将来の最先端技術の使用法と世界的な観点からの潜在的な影響について解説してある。

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数字货币とは?

「数字货币」は、200ページに23の異なる題目で構成されており、人工知能やブロックチェーンの他に、通貨システムや国際金融、デジタル通貨に関する情報も含まれているという。この教法のタイトルには以下のような謳い文句が書かれている。

  • デジタル通貨は歴史の中で避けられないものです。
  • デジタル商品市場は、将来のグローバルなデジタル経済競争において中心的な役割を果たす。

中国はブロックチェーンや仮想通貨に対して熱心な教育を進めている。昨年11月、中国共産党中央宣伝部(CCPPD)が、一般の人々を教育することを目的としてブロックチェーン技術に関するビデオを25本公開している。この際に明らかになった内容は、ブロックチェーンはもちろん、ビットコインやイーサリアムに関する初歩的な情報が含まれていた。

さらに中国は最近、すべての公立小学校および中等学校にて、教科書や古典小説などの外国教材を禁止することが発表され、中国の情報隔離が進んでいる。