ビットコイン(BTC)、史上最高値の2万ドルに到達
ビットコイン(BTC)価格は、誕生以来の史上最高値である2万ドル(約210万円)を突破した。
ビットコインのこれまでの史上最高値は2017年12月16日、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)による影響を受けた仮想通貨バブル時に最高値を更新しており、今回の価格上昇は約3年ぶりの史上最高値の更新となる。
TradingViewより画像引用
ビットコインは2020年に入ってから、急激な上昇を見せている。2020年11月24日には、最高値かつ心理的上昇ラインである19,000ドルに到達しており、新型コロナウイルスの影響によって暴落した2020年最安値からの上昇率は、驚異の約250%を記録している。しかしその後、米国の感謝祭によってビットコイン価格は大きく下落し、一時、16,200ドル近辺まで下落していた。
ビットコイン成長の背景
ビットコインの一連の急激な上昇には、大手機関投資家および、大手企業のビットコイン購入または大量保有が大きく関係している。米ナスダック上場企業のMicroStrategyは今年8月11日、2万1454BTCを2億5,000万ドルで購入し、仮想通貨界隈を大きく盛り上げた。これをきっかけに米国の大手決済会社Square(スクエア)も、ビットコインに5000万ドル(約53億円)を投資した。
さらに今年11月12日には、米国ペイメント大手PayPal(ペイパル)が、仮想通貨の売買サービスが開始し、米国のすべてのユーザーがプラットフォームでビットコインの取引が可能になっている。
これらの大企業らによる市場参入は、仮想通貨全体に大きな影響を与えており、ブロックチェーン関連事業へ主に投資する仮想通貨ファンドPantera Capital(パンテラ・キャピタル)は、仮想通貨を採用したペイパルと、ツイッター社CEOが率いる大手決済スクエアが、マイニングによって新規発行されたビットコインの大部分を購入し、市場でビットコイン不足を引き起こしていると報告している。
ビットコインが史上最高値を更新したが、今後の価格上昇がどこまで続くか、市場以外からも大きな注目が集まる。