米ペイパル、仮想通貨サービスを開始
米国ペイメント大手PayPal(ペイパル)は12日、仮想通貨の売買サービスが開始されたことを発表した。これにより、米国のすべてのユーザーがプラットフォームでビットコインの取引が可能になる。ペイパルは声明で、「米国内のすべての適格なペイパルアカウント所有者が、ペイパルを使用して仮想通貨を直接購入、保持、販売できるようになったことをお知らせします」とアナウンスした。
ペイパルは当初、仮想通貨の待機リストを作成していたが、最近の決算発表で、ユーザーからのそのようなサービスに対する需要の高さを認識したと述べており、ユーザーの仮想通貨購入限度額を当初発表していた1万ドルから2万ドルに引き上げている。
またペイパルは、リリース時にビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)の4つの仮想卯通貨をサポートを発表しており、実際に米国のペイパルユーザーは現在、仮想通貨を使用して、世界中の2,600万の加盟店で商品を購入できるようになっている。しかし、ペイパルユーザーはアカウントから仮想通貨を移動することはできず、購入した仮想通貨に関してはペイパルがユーザーに代わって保持することになる。
市場に好影響を与えるペイパルの仮想通貨サービス
仮想通貨はペイパルウォレットから出金できないため市場への影響は少ないものの、これまで仮想通貨に触れてこなかったペイパルユーザーの投資家が、気軽に仮想通貨を取引できるようになるという点では大きな影響があるだろう。
ペイパルは10月下旬に仮想通貨の売買サービスを始めることを発表し、2021年上半期には傘下であるソーチャルペイメントサービスVenmoにおける売買サービスも追加で解禁する予定を明らかにしている。
ビットコインに懐疑的な考えを示している米大手銀行JPモルガンも最新の報告書で、「PayPalの発表は、企業がビットコインをサポートする一つのサインで、ミレニアル世代がビットコインを投資手段の一つとして利用する可能性を高められると見ている。」とポジティブなコメントを発表しているようだ。