米ペイパル、ビットコイン含む4つの仮想通貨で決済可能に

米ペイパル、ビットコイン含む4つの仮想通貨で決済可能に

大手決済企業のPayPal(ペイパル)は、顧客がビットコインや他の仮想通貨を直接売買できる機能を来年上旬にも追加する予定であることを発表した。

PayPalによると、顧客はPayPalのデジタルウォレットを通じて直接仮想通貨を保有する形になり、リリース時にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)の売買が可能になる。また、PayPalに対応する2,600万以上の小売店などで、仮想通貨を利用した決済も可能になる予定で、仮想通貨の利用普及の大きな一歩になるとみられている。

PayPalの社長兼CEOであるDanSchulman氏は、「デジタル形式の通貨への移行は必然であり、決済システムの効率性、スピード、弾力性、政府による国民への資金の迅速な分配能力の面で様々な利点をもたらすでしょう。」と述べた。

私たちは中央銀行と協力して、グローバルな金融と商業の将来において、あらゆる形態のデジタル通貨とPayPalがどのように役割を果たすことができるかを考えています。

米大手決済ペイパル、仮想通貨機能の開発を明かす

2020.07.15

しかし、PayPalの利用規約によると、ユーザーはPayPalで購入した仮想通貨をPayPalのウォレットから外部のウォレットとやりとりすることはできず、PayPalの口座間で仮想通貨を直接やりとりすることもできないとのことだ。

PayPalは今年7月にビットライセンスを持つ仮想通貨関連企業であるPaxosとの提携を発表しており、paypalの仮想通貨事業への参入が予想されていた。また、PaxosのCEOであるCharlesCascarilla氏は発表時、以下のようにデジタル通貨の採用について述べている。

PayPalはデジタル通貨の認知度、教育、採用、実用性を高めることができるため、このニュースはとても重要でしょう。PayPalのグローバルエコシステムには3億4600万のアクティブなアカウントがあり、今後数年間で暗号市場の規模と範囲に大きな影響を与える可能性があります。

実際にpaypalのPaxosとのパートナーシップは、PayPalがシンプルで直感的なユーザーエクスペリエンスを備えた仮想通貨アプリをリリースすることに、大きな影響を与えたようだ。PayPalはすでにNY州金融サービス局から条件付きのライセンスを受けており、米国ユーザーを対象に、2020年中に仮想通貨への対応を開始する予定とのことだ。