LINEが米国で暗号資産取引に参入

国内で暗号資産取引所BITMAXを運営するLINEグループのLVCが2月28日、米国で新たな暗号資産取引所BITFRONTの運営開始を発表した。LVC傘下の米国子会社LVC USAが運営主体となり、日本と米国の一部を除いた全世界にサービスを提供する。

LINEはこれまで、日米を除く地域向けに暗号資産取引所BITBOXを運営してきたが、今後は事業権をLVC USAに移行。提供範囲を米国に広げ、全世界をサービス対象とすることが実現した。なお、今回のリローンチは1月に発表している。LINEは、暗号資産取引所事業を通じたLINEトークンエコノミー構想を推進し、早くとも4月に国内でLINEの独自暗号資産LINKの取り扱いが見込まれている。今回の米国での事業参入で、構想の事業推進がさらに加速していきそうだ。

BITFRONTは、暗号資産間や米ドルでの取引を提供。日本語を除く、英語や韓国語、中国語など15の言語に対応する。暗号資産はLINKとビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ステーブルコインのテザーを提供する。同取引所では、他の取引所とオーダーブックを連携することで、買値と売値の差を示すスプレッドを縮小させるという。銀行口座と連携させた利用者には、米ドルを利用した暗号資産取引を可能にする。BITFRONTの事業開始を受け、LVC代表取締役の高永受氏は次のように述べている。